Adobe Illustratorは、均等な線を綺麗に描くことができるパソコンソフトです。特に曲線を描く際は、ハンドルと呼ばれるツールを使いこなすことで手描き以上の綺麗な線を描くことができます。
そんなIllustratorで「マンガ風のタッチで描きたい」と思ったことはありませんか?
マンガ風のタッチというのは、強弱がついた力強い線のことです。
実際に漫画家の方は、ペン先にインクを付けて描く「つけペン」というものを使っています。そしてそのペン先は、いくつかの種類があり、一番強弱がつくのが「Gペン」と呼ばれるものです。
わかりやすい例だと少年ジャンプで連載されている漫画は、ほとんどでGペンが使われています。
力の加減で強弱が付けやすいGペンは、迫力がある作画ができます。
最近の漫画制作は、デジタル化が進み実際につけペンと使わずにタブレットに描くことも可能になっていますがGペンを再現したツールも用意されています。
■ネットでも漫画的表現が注目を浴びている
ネットの世界でも漫画的な表現が多用されております。
例えば背景に集中線と呼ばれる線の集合体を配置することで迫力がある画像になります。
漫画的な表現をするイラストもWEB広告で使われたりします。
日本人は、漫画だ大好きなので「漫画的表現」を取り入れることで思った以上の効果を出すことも可能です。
■Illustratorで漫画風のタッチにするメリット
このようなことから「Illustratorで描くイラストを漫画タッチにしてみたい」ということがあると思います。
しかし、冒頭で説明したようにIllustratorは、均等な線を描くことが基本機能となります。
そこでちょっとした工夫をすることで強弱線が表現できますので解説をします。
こんな風に印象が変わります。
均等な線で描いたイラストをこんな風にメリハリがついた漫画タッチにできます。ペラっとした感じが強弱を付けることで深みが出て印象的になります。
さらに、吹き出しも強弱がついています。
■均等な線に強弱を付ける手順
最初にパスでイラストを作成します。
次にイラスト全体を選択した状態にして、オブジェクト>パス>パスのアウトラインを選択。
ダイレクト選択ツールを選択した状態で、強弱をつけたい線を選択。
線の角部分に白い丸が表示されていますので任意で縮めたり、伸ばしたりして強弱を表現します。
線の幅が狭い所と広い所を作ることで強弱が表現できます。
線幅ツールというものもありますが、細かい表現ができませんので使いません。ダイレクト選択ツールでコツコツしていくのが、大変ですが良い結果となります。
以上のような方法でマンガ風のタッチを表現することができます。
線幅の差を大きくするほど、力強い印象になります。
Illustratorをお持ちの方はぜひ、試してみてください。
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