貿易事務・業務の給料ってどのくらい?

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はじめまして、通訳翻訳・海外交渉を生業としているAyaです。
このお仕事をしていると「英語を使ったお仕事にはどうやったらつけるのか」「貿易ってそもそもどんな仕事をするのか」といった相談を受ける機会が多くあります。

確かに私が大学生のとき、就活をするにあたり

・そもそも英語のお仕事って何があるのか
・狭き門をどうやって突破すればいいのか

全くわからず、途方にくれたことがありました。

最近「気軽にお仕事相談 (30分1,000円で何でも聞き放題)」をはじめたので、もし自分のキャリアに迷った方、違う分野のお話を聞きたい方はぜひお気軽にご相談ください。

さて、本題です。
仕事をどう捉えるかは人それぞれですが、自身は「自分の能力をお金という対価にかえるもの」だと思っています。社会人になってからも語学学習や、読書に時間を割くのも未来の自分への投資だと思っているからです。


大学時代「貿易や輸出入」という、かっこよさげなワードに憧れを抱いていましたが、実際にその世界にはいってどうだったのか、事実を書きますね。


最初の会社は、年収250万~310万くらい。
中小企業(月給手取り14万~16万 )

2つ目の会社は、年収350万~450万くらい。
大手企業 (月給手取り25万~30万)
※ボーナス、残業によって前後

5年目から多くのヘッドハンティングをいただくようになり、提示年収は450万円以上となりました。

ただ新卒・転職の求人を見ていると、貿易職って案外安くでていたりします。

・隔週 (基本給18万~)

なんてのも珍しくはない。
響きはいいけど案外安いですよね。
大手でも20万〜だったり特段高くはない印象です。 

というのも、"貿易事務"自体はちょっと覚えれば誰でもできるからなんですね。どの仕事もそうですが、そこに輸出入知識や、海外との交渉、連繫の迅速化など様々なスキルが加わっていくと「市場価値」は高くなります。

なので最初は安くても、3年以上の経験者になっていくと、300万~450万くらいに。女性でも仕事によっては、500万くらいまでいくようになり、管理職に到達すると600万円を超えることも珍しくはありません。


(※ただ貿易事務は性質上、事務的な業務は派遣さんにお任せパターンが多ので、あくまで正社員になったときのお給料です)

ただ甘くはなく挫折する人も多いですし、案外英語を使わないルーティン化した仕事に愛想を尽かして辞めていく人も多いです。専門用語だらけだし、慣習で成り立っているからとにかくわからないことがいっぱい。

特に新卒1年目の洗礼は他の業界にくらべてキツイものです。
台風がくれば船は遅れるし、旅客が増えれば荷物は簡単におろされて納期はぎりぎり。そのうえ某国の「約束ってなに?」みたいな考えが入ってきたときに酷いものです。

でもそれを乗り越えた先に楽しみが待ってるのですね。

個人的には法律や勉強が好きなひとは向いていると思います。あと複雑な問題解決が好きな方ですね。逆にそういったものが苦手で、英語だけが使いたい、という子はどんどん辞めていってました。

自分のキャリアを築くためにも、入ってから「もっとわたしは英語を話したい!」「こんな事務作業をやるためにはいったんじゃない」と後悔しないためにも、憧れだけで入らず、きちんと仕事内容や環境までしっかり見ることが大切です。

・その会社が何を扱っているか
・何処の国・人を相手にしているのか
・職場の環境はどうか(穏やか?ピリピリ?)
※貿易は港湾や運送屋のおじさまに怒鳴られることだってります

あと海をどっこいどっこい越えて荷物を動かすわけですから、広く深い知識と、柔軟性が必要です。


日本は島国です。
わたしたちは日ごろ何一つ疑問なく、他国製の安いものを買い、他国で育ったものを食べ、何不自由なく生活をしています。

でもそれを下で支えているのは、英語が使えて、知識を持ち・貨物を輸出入している、一部の人たちなのです。好きこそものの上手なれ、英語が好きというだけでは貿易はきっと続かない、でも、もしかしたら違う好きが見つかるかも。もし興味があったら、ぜひ挑戦してほしいなと思います。

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