アセスメントの罠

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ビジネス・マーケティング
自己分析・理解を促すために私も必ずと言っていいほど、アセスメントツールを使います。

代表的なものとしては、ホランドの職業興味検査、キャリアアンカー、エゴグラム、エニアグラムなどです。
他、研修等でのワークでは価値観分析のためにカードセッションをしたりしております。

これらの実施には注意することがありまして、社会人の方も例外なくそこはお伝えしますし、特に学生の皆さんに対しては十分な説明が必要と考えております。
それは、その結果(指標やスコアなど)は「答えではない!」ということ。

特に職業興味検査などにおいては、結果表に職種名が出たりするものもありますので、あたかもそれが「自分の答え」というふうに認識してしまう危険性が
あります。
方向性に悩んでいるために、もう一刻も早く答えが欲しい・・・気持ちは十分に分かりますが。

ゆえに、それを回避するためにも、その結果をもとにしたキャリアカウンセリングが外せないと考えます。
私も実際の支援の際には、実施後のカウンセリングができないような場合には、アセスメントを行わないようにしています。

ご相談者が単独で行うことはできますが、それが何を意味するのか、どのように解釈して良いのか、その入り口が見えないままでは全く意味も無く、むしろ悪影響すら出てしまうからです。

アセスメントは、その結果にカウンセリングを加え、互いに様々な視点からの意見交換を行うことで、これまでには無かった視点や、考え方の広がり、物事の解釈の変容などが起こることで、よりご相談者の思考が柔軟になり多角的に方向性を検討できるようになる、そのためのツールと位置付けております。
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