生きる道:副業のバイブル ~今なぜ副業なのか~②

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ビジネス・マーケティング
●価値観を求める

・自分の評価基準を探る
「価値観」を単純に辞書で検索しますと、「いかなる物事に価値を認めるかという個人個人の評価的判断」と解されています。
このブログの読者の皆さんにお尋ねしてみたいと思いますが、今お勤めの会社、職場、仕事内容、待遇、労働時間、休日、達成感、人間関係、その他諸々に対して、満足、あるいは納得感を得られていますか?
先に挙げたそれぞれの内容を基に考えてみた時、いったい自分ではどれだけの満足感や納得感を得られているでしょうかね。細かく言いますと、仕事・職務上得られる、面白さや達成感、いわゆるやりがいと評されるものと、労働の対価として与えられる賃金、物理的な拘束の元となる時間や休日といったものとは、本来分けて分析をする必要があります。
少々労働時間が厳しくても、少し待遇面が悪くても、仕事そのものに面白さややりがいを感じているので、そこはなんとか我慢できる範囲だ、ということもあるからです。逆に、賃金をはじめとする待遇面においては、他社に比べたらはるかに良いのだけれど、仕事内容そのものがあまり面白くないし、自分に合わないと感じる、といった判断を下すケースもあるのです。
あっ、これを考えたばかりに暗くなって、落ち込んでしまって、益々労働意欲を欠いてしまった、などとならないようにしてくださいね。
 なら聞くなよ! って言われそうですが、一緒くたに価値観として判断してしまうと、ここで副業を考えていくための判断はもちろん、本業を通してのこれからを見つめ直そうとする場合においても、あまりにも短絡的になってしまう恐れがありますので、ご注意を願いたいと思います。
今の仕事、会社で充分、待遇もそれなりだし生活も充分満足している!と言える方は、恐らくいないのではないかと思います。万一いらしたとしても、限りなく少数のことと思います。
人は当然、自分で納得したい、満足したい、人から認められたいといような欲求を持っている生き物です。少なくとも今現在得ることができなければ、先に向けて、あるいは他の環境に求めていくのが当然の流れになるはずなのです。妥協主義でなければ。
そしてその中で最優先される要素として一般的、現実的には「お金」ではないでしょうか。お金は少ないよりは当然多いほうがいいに決まっていますから、それに反論は無いと思います。   (金より大事なものもあるぞ! はい承知しております)
セレブ並の生活はできないにしても、まあまあ人並み(俗に中流階級的な)な生活ができれば、『シ・ア・ワ・セ』 ではありませんかね。(あっ、これは筆者の価値観でした)
もちろん中には、「自分は大金持ちじゃなきゃダメだ!」って方もいると思います、それはそれでその方の大事な価値観ですから、誰からもとやかく言われる筋合いはありませんね。ことお金に関してはれが最低の条件だとすれば、あとは職業・仕事としてそのやりがい、達成感、そして満足感と続くように思います。その後は家族との生活とか、一戸建ての家とか・・・
もっとも、その価値観の要素については、「個々の仕事の要因(業種×職種×作業の種類) × 人の数」という計算で出された結果ほどにあると思いますので、内容についてはここでは触れません。(多過ぎて不可能でしょう)
一つの例として挙げるならば、筆者はキャリアコンサルタントとして対人支援の仕事をしておりますので、クライエント(相談者)に寄り添うことにより、クライエント自身がその迷いや悩みを解決し、そしてより良い方向へ進むことの意思決定をすることができる。そして結果としてその方向へ進むべく行動を起こし(就職や転職など)キャリアを追求していく、行くことができた。
この結果が見えたときに、筆者のキャリアコンサルタントとしての喜びが得られるのです。これが筆者の価値観(評価できる基準)といえます。
果たして皆さんの価値観(評価基準)はどういうことになりましょうか?
しかしながら筆者も「お金」は多いほうがいいです、もちろん泡銭ではなくちゃんとした労働の対価としてですが。

・価値観迷子の学生たち
ここでちょっと、先に述べた学生についての価値観について見てみたいと思います。学生諸氏の名誉のためにも。
就職活動の現場では、「自分がいったい何をしたいのか分らない」「自分に合った仕事は何なのか知りたい」「自分に合った会社はどうやって探せばいいのか」などなど、まさに暗中模索状態と言えるような、そんな相談が溢れているのです。ちょっとして事例として先に紹介したように、「潰れない会社を教えて欲しい」などといったことも、結局自分の価値観に迷っているが故に、答えだけを欲してしまっている表れだと思います。
もちろん、中にはちゃんと目標を定めて動いている学生もおります。がしかし、先のような悩みを持って、そして不安や恐怖感まで感じている学生が相当数いるということは、今日の就活現場では明白な事実なのです。
「価値観不明」「価値観迷子」
読者の皆さんで、仮に就活をされているお子さんをお持ちの方は、一度お子さんと向き合い、話を聴いてみては如何かと思います。
「自分が分らない」「自分に何が合っているのか?」といった疑問を持つことも、一般的な社会環境はもとより、その影響を受けながら変化を余儀なくされてきた家庭環境も、実はその成長プロセスにおいては、自己の確立が上手くできなかったことの、最大の原因ではないかと思っております。
人と接することが少なくなってきたことにより、人間観や自分観、判断力、解決力などの、基本的能力がとても少ないための結果だろうと思います。故に、今時の学生や若者を捉まえて、一概にどうこうと言うことは、とても可哀そうなことであり、ある意味彼ら、彼女らは被害者だといってもいいと思えるのです。
そのようなプロセスで形成されてきた、彼ら、彼女らに対して、ある時にいきなり「自分の価値観はなんですか?」などと聞いたところで、明確なる回答など貰えるはずがないのです。
世の大人である皆さんは、この現実をしっかりと認識しておいて頂きたいと思います。

つづく
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