思考を止める手垢のついた言葉たち

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ビジネス・マーケティング
「この論点について、来週までに検討します」
みたいな言葉って、仕事をするなかで割と聞く機会があるかなーと思います。

一瞬、「あぁそうOK-」みたいに思うこともあるかと思いますが、よく考えると何も言っていないんじゃないかという文章。

とはいえ、例えば「論点」とひとくちに言っても、課題やリスクなのか、単なるタスクなのか、はたまた意思決定を要する事項なのか、判断できないですし、
「検討」も、調査をするのか、ただ思考の整理をするだけなのか、だれかに意思決定を仰いでくるのか、改めて考えると不明瞭なことってあると思うんです。

そして、こういう何気なく使う汎用性の高い言葉って、思考を阻害する側面があると思ってます。

と思っていたら、今読んでいる本で「手垢のついた」って表現をしていて、共感するところが多かったので、ブログタイトルに表現をお借りしてきました。
(『「普通」がいいという病』、って本で、クーリエで薦められてたのを見てなんとなく手に取った本)


余談で、こういう手垢についた言葉に気づくのって、資料の英訳に多かったりします。
「検討」を訳すのも、examineもあるし、studyがよかったり、elaborateとかdrill downにしようか迷ったり。
複数の意味が包含されてるんだな~って一人で勝手に思いながら作業をしてたりします。


それともうひとつ、顕著に思考を放棄する言葉が、「その他」。
これはもう、、、そういえば、俺か俺以外かって言葉もあったけど、「その他」に属するものを適切に定義できないと言っているに等しいので、、

と言って自分も時折やっちゃいますし、諦めて使うこともあるので、一概に悪いとも言えないとは思ってます。
・・・と、資料を見ながらよく思うことを書いてみました。(資料作成に役立つtipsのほうがいいのかな、とか思いつつ)


思考を深めるためのヒントとして、心の隅っこのほうにでもなんとなく留めていただけたら嬉しいです。


今回は思考法についての、ちょっとした呟きでした。ではでは。
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