現実から目を反らすことは悪いことではない

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「現実から目をそらすな」と良く言われます。自分がしてしまった過去の過ちやトラウマまたは今自分がおかれた現状に向けて、しっかり向き合って受け入れる、そしてそこからどうやって現実を変えていくか?という姿勢は素晴らしいものです。
でも、それができるのは、精神状態が安定して、向上心があるときです。
精神的に弱っているときに現実に向き合うと、逆効果になります。

精神的に病んだ過去

わたしも過去にトラウマがあって、そのことに毎日向き合った結果、自律神経を激しく乱し、病気になったことがありました。
どこを検査しても異常はなし、でも手足がしびれ、神経痛になり、立っていることがままならない日々が続きました。
幸い、スピリチュアルな面からヒーリングを続けて癒すことができましたが、「二度とこんなしんどい想いはしたくない」と思いました。

弱っているときに現実に反応するとどうなるのか?

メンタルが弱っているときに現実に向き合うと、現実に思考や感情が反映されます。
例えば「上司との人間関係が良くない」という現実に向き合うと、
「嫌味ばかり言われる」「休ませてくれない」「欠点ばかり見つけて怒る」
「部下を道具としてか思っていない」「手柄を横取りする」「飲みに付き合わされる」などたくさん不満な部分が出てきます。

そして「どうせまた明日も怒られる」「良いところなんて見つからない」
「見つけたとしても、それ以上に悪いところが目についてどうしようもない」

という思考に陥り、向き合えば向き合うほどに、悪いところばかりに思考や感情が向きます。そうすると、その感情や思考にはエネルギーがあるので、更にその信念を強化し、現実に反映されます。そしてそれをまた経験し、「ほらやっぱりね」という信念をますます強化するようになるのです。

そうやって観念化した現実を変えるには、現実から目をそらす必要があります。

現実から目を反らして、どうなったら嬉しいか?を考える

そこで一旦現実は脇においておいて、理想の上司像を想像します。
現実にいる芸能人でも良いです。「もし●●が上司だったら」という風にイメージして、そちらに思考や感情を向けるようにします。

そうすると、少なくとも今の上司のことを考えなくて済むのと、理想の上司像をイメージして気分が良いので、少し楽になります。

それを何度も何度も繰り返していると、自分の内側のエネルギーがそちらの方へ向かって動き出します。時間はかかるかもしれませんが、現実的には部署替えになったり、上司のことが前ほど気にならなくなったりします。
(ただ、日々生活を続けていると、そのように考えることも忘れてしまうので、習慣化するまで続ける必要はあるかと思います。)

そして、楽になってくるほどに今の現実に向き合うこともまたできるようになります。

しっかり向き合うと、嫌だと思っていた上司は自分の分身だった、と気が付くこともあるでしょう。そうすると、嫌なのは上司ではなく、自分自身だったと気が付き、自分を愛することを始めます。すると不思議と、上司が変わってしまうことも多いのです。

どちらにせよ、メンタルが弱っているときには現実からちゃんと目を反らすことも大事だということです。そして、誰かの手を借りるということも1つの手段として覚えておいて欲しいなと思います。









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