公務員のメリデメ(その3)

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公務員のメリット・デメリット、3回目は

意思決定

というテーマで書いていきたいと思います。

意思決定って何?
大学生とか若い方ならこう思うかもしれません。

例えば標準的な4名家族(父・母・子供2名)ならば、
マイホームを購入するとか、受験する大学を決めるときなど
普通は家族で話し合いをしますよね。

家族で「意思決定」して物事を決めている例になります。

家庭のことならお父さんが決定権を持っているか、
いやお母さんが持っているよ、という家庭もあるでしょう。

公務員の仕事で、何かの政策や施策を決める際、
個人の思いだけでは決定できず、
上司の判断を仰いで決定していきます。

それが課長なのか、部長なのか、はたまた市長なのか、
それは内容によって変わります。

時々聞くことばですが、上司の「決裁」を取って意思決定していきます。
「事務分掌」という聞きなれないものが作成されており、
この内容ならば部長決裁、
1億円以上の支出に関わることは市長決裁・・・
というように規定で定められた立場の方が決裁し、業務を進めていきます。

本来だとトップである知事や市長が全てに関わっていくのが理想ですが、
それでは時間がかかりすぎるため、
権限を分散して、効率よく公務が執行できる体制が構築されています。

最初に配属されると、この案件は誰に決裁を取ればよいのか、
右も左もわからないのでそこから教えてもらわねばなりません。

でも1年くらいやっていくと、だんだん感覚がつかめてくるので、
そんなに心配はいりませんよ、大丈夫です。

ざっと書きましたが、一個人の判断で業務を進めるのではなく、
仕事内容に応じて決裁を取り、意思決定して進めていくのが
公務員に課せられた任務です。

その判断基準になるのが、法律であり、条例です。
なかなか面倒くさいのですよ、慣れても面倒ですね。


個人事業だと事業主一人で判断するので、意思決定が抜群に早い。
ただし、全ての責任を負わねばならないリスクが伴います。

公務員に限らず、従業員の多い企業は、
それなりの立場の方が決裁し、意思決定していく。
組織で仕事をするとはこういう事になります。

ただ、意思決定に時間がかかるのが欠点なので、
政令指定都市等の大きな組織体では何をするにも時間がかかります。

一般の方から見れば、何をしてるんだ、時間かかりすぎじゃないか、
という考える方も多いでしょうが、仕方のないことです。

意思決定に時間がかかるという点が、
公務員のよいところでもあり、欠点でもあります。

長くなりましたので、続きは次回にしましょう。


えー、続きが聞きたいよう、
こんな声が聞こえてきそうです。

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公務員歴25年以上の私が「電話相談」したいと思います。
ご希望の方は、コメント欄に「電話相談希望」と記載をお願いします。

本日は以上です。次回は月曜日に配信します。お楽しみに。


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