採用の本当の役割とは?

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こんにちは。ノブです。

前に人事や採用に関してのブログを書きました。

今回、採用に関しての考え方として、企業で採用担当をされている方についての本当の役割、つまり私は何を見ているのか? って話を書きたいと思います。


企業が面接を行う際、採用担当には大きく二つの役割を担っています。

①客観的にドライに相手を見極める
②採用したい人をフォローして口説く人

皆さんが採用担当をイメージするなら②だと思いますが、採用担当はどちらもある程度できないと務まらないと私は考えます。
それぞれの視点で整理してみます。


①客観的にドライに相手を見極める


採用をするというのは、年功序列や定年雇用がなくなった世の中とは言え、人を一人採用し雇用し続けるには大変な労力とコストがかかります。仮に新卒を定年まで会社が面倒を見る場合、数億円レベルの費用がかかります。

まずはその費用をかけてまで採用しても良い人材かを、徹底的に見定める必要が出てきます。

ちなみに私が面接などでその人を見るときは、

・いくら会社に利益をもたらしてくれる人(儲けられる人)なのか?
・どこに配属すれば活躍できるのか?
・会社、社長の考えや理念にそぐう人なのか?
・本当の転職理由の核心と、現職の不満はどこにあるのか?
・ストレスや環境に対する適応力はどうなのか?
・今のスキル、能力が会社や部署(募集職種)に生かすことはできるのか?

などなどを考えています。

あと、最も重要なのは「この人は入社して幸せになれるか?」の部分だと思います。
ウエットな部分でもありますが、採用するには能力を生かして活躍頂く(=たくさん成果を出して、お金を稼いでいただく・価値を発揮いただく)前提条件があってこそ、ですから、冷静で正確な判断が要求されるわけです。


②採用したい人をフォローして口説く人、熱い人


このブログを書いている時点は「売り手市場」といわれる状況のため、ただ「採用してあげる」ような買い手市場の認識で採用していても、誰も入社しません。

また、最近は「私はこの会社から何のサービス(=フォロー、キャリアアップなどなど・・・)を受けられるのか?」といった観点を持つ人も非常に多いです。
その人の能力や考えを受け止め、どうすればその人が自社で活躍できるのかを説明できないと採用できない現状もあります。

このため、採用担当は現場や上層部から「この人は絶対に採用したい!」という話になると、その実現のためにあの手この手でその応募者の口説きに走ります。
本来は①も踏まえての口説きになるわけですが、採用担当のレベルによってはあることないこと伝えて、まずは入社させるような対応も取る人もいることも事実です。

採用担当がもし「あなたのことが欲しい」なんてことを言われたら、冷静に「なぜ私を採用したいのか説明して」と返してみれば、採用担当の考えのレベルが図れると思います。
ちゃんと納得のいく説明ができる人がいれば、その会社は問題ありませんが、ただ勢いや熱量だけの場合は個人的な印象からやめたほうがいいと思います。


ちなみに私が②を行う場合は、会社や配属部署の正直な現状を含めてお伝えしつつも、応募される方の思いや考えに合わせて、どうすれば会社で活躍できる人になれるかを必ずお伝えしています。
そして、このような採用で対応させていただいた人の中に退職をしたという人は聞いていません。



採用って、楽しそうに見えて実はウラでは相当な覚悟とプレッシャーが伴う世界です。
その覚悟を背負って接している採用担当がいる会社がいれば、その会社は心配ないと信じています。

また、晴れて採用された方は、そういった裏側の世界でしっかりと認められた人だ、という意味もありますので、入った会社では自信をもって能力を発揮してほしいと思います。

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