今週は決算次第か!? どこまで株価に織り込んでいるのかが問題!! 週間株式見通し

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マネー・副業
☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2021/1/25(日)
☆ 来週の相場見通し 
☆ 米国市場
 先週の米国市場は新大統領の就任式もあり総じて堅調となった。決算発表が本格化するなかで、これまで業績好調とされていたような「巣ごもり消費関連銘柄」などが引き続き好調な業績となったことやバイデン新大統領の経済対策に対する期待もあって総じて堅調だった。ただ、積極的に買い上がるこれといった決定的な材料あってということでもなく、まだまだ個々の銘柄の動きを見ると上値の重いものも多く見られた。
 今週も決算発表が本格化するなかで新型コロナウイルスの感染拡大の影響を取りざたすることになるかどうかということになるだろう。新大統領の就任式が終わり「ハネムーン期間」も終わったということで調整感が強まるということもありそうだ。芳しくない決算や経済指標の発表があれば、一気に調整となることもありそうだ。これまでの上昇も値動きの良さだけでもっていたような面もあり、決算発表をきっかけに値動きの悪いものも見られるかもしれず、少なくとも上値の重い展開にはなるのだろう。
 今週は火曜日にS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数や消費者信頼感指数が発表され、水曜日は耐久財受注が発表になる。木曜日は未明にFOMC(公開市場委員会)の結果が発表され、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見が行われる。さらに夜にはGDP(国内総生産)の発表や景気先行指標総合指数、住宅販売件数の発表がある。金曜日は個人所得・個人消費支出やシカゴ購買部協会景気指数が発表される。なお、決算発表が本格化する週で、特に水曜日はボーイングやアップル、フェイスブック、テスラなどの決算発表があり、大いに注目される。
☆ 日本市場
 先週の日本市場は新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなかで特に影響を取りざたするということでもなく堅調な展開となった。ただ、積極的に買い上がる材料も特に見られず、緊急事態宣言の延長や東京五輪中止の話題などもあって買われすぎた銘柄から手仕舞い売りに押されるという状況だった。売り急ぐような動きはないものの、「買えない」ような展開が続いた。
 今週は決算発表が本格化するなかで買われすぎた感も強い半導体関連銘柄などハイテク銘柄の動向が注目される。米国ハイテク銘柄の決算発表もなどもあり、業績面から買われ過ぎ感が強い銘柄が手仕舞い売りに押されることになるのか、逆に業績がついてきているということで買い直されることになるのかということだろう。
 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなかで緊急事態宣言の影響などが企業業績に影響を与えることになるのかどうかということも注目される。ここで発表される決算は昨年10~12月期の新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で緊急事態宣言の発出などはなく、GoToキャンペーンの効果もあったということになる。さらに、この1~3月期も、そして来期に対しても楽観的に見ることになると思うが、既に1~3月期の業績が比較的好調であること、さらに来期業績に対しても楽観的に見ていることは織り込まれている銘柄も多く、好調な決算、楽観的な決算を発表して出尽くしとなるのではないかと思う。
 今週は月曜日に金融政策決定会合の議事録等が発表され、12月の首都圏・近畿圏のマンション販売や12月の外食売上高も発表される。火曜日は毎月勤労統計や日銀の金融政策決定会合の議事要旨、企業サービス価格指数が発表される。水曜日は景気動向指数改定値、木曜日は商業動態統計や建機出荷額が発表される。金曜日は週末、月末ということで経済指標の発表が多く、有効求人倍率や完全失業率、都区部消費者物価指数(CPI)、鉱工業生産指数速報値、日銀の金融政策決定会合の主な意見、住宅着工、消費動向調査、自動車輸出実績などが発表される。なお、月曜日の日本電産(6594)の決算発表を皮切りに決算発表が始まる。
☆ 一目均衡表 テクニカル分析
・NYダウ
 高値更新とはなったが、上値の重い展開となっている。ストキャスティックスは高値圏にあり、RSIも下降しており、いったんは25日移動平均線や基準線のサポートを確認するような調整は見られそうだ。
 予想レンジ  30,500ドル~31,500ドル
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・ナスダック指数
 ストキャスティックスは高値圏にあり、RSIも高値圏からの調整となりそうで、上値も重くなりそうだ。いったん上値が重くなると一気に25日移動平均線や基準線のサポートを確認するような調整となることもありそうだ。
 予想レンジ  13,000pt~13,800pt
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・日経平均
 ストキャスティックスは高値圏にあり、RSIも下降となりそうで上値の重さが嫌気される場面もありそうだ。「ダブルトップ」となった可能性もあり、下値を試すこともあるだろう。28,000円を割り込むと一気に25日移動平均線や基準線のサポートを確認するように27,500円程度までの下落となるだろう。
 予想レンジ  27,500円~28,800円
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・日経ジャスダック平均
堅調な地合いが続き高値更新あと一歩まで上昇となった。ただ、RSIやストキャスティックスは高値圏にあり、目先的な過熱感も強く週初に高値を更新して引けてこないと「ダブルトップ」となって手仕舞い売りに押されそうだ。
 予想レンジ  3,740円~3,840円
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・ドル円
 RSIやストキャスティックスは高値ということでもないのだが上値の重い展開が続いている。かろうじて25日移動平均線や基準線にサポートされているが、ここを割り込むと一気に安値を試すことになるのだろう。逆に75日移動平均線を抜けると一気に「三役好転」となる可能性が高くなる。
 予想レンジ  102.5円~104.8円
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・今週の相場見通し


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