新型コロナウイルスの感染拡大も関係ない!? 機械受注の上振れを好感して日経平均は大幅高!! 日々是相場-朝刊-

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マネー・副業
日々是相場 -夕刊-   2020年12月9日(水)
日経平均   26,817.94 円 △ 350.86 円
≪東証一部≫
売買高    10億9,609万株
売買代金  2兆3361億3000万円
値上り銘柄数 1,457 銘柄
値下り銘柄数 625 銘柄
騰落レシオ(25日) 119.13 % ▼ 1.34 %
為替 1ドル=104.15 円
☆ 市況概況 ☆
機械受注の回復を受けて堅調
 米国株が高くなったことや朝方発表された機械受注が予想を上回ったことなどから買い先行となった。買い気配から始まるものも見られるなど、個別に買戻しを急ぐ動きなどもあってえええ寄り付きの買いが一巡となった後も堅調だった。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でワクチン接種が始まったこともあり、いったん買戻しを急ぐ展開となったということだろう。
 昼の時間帯も堅調な地合いが続き、後場に入ると指数に影響の大きな銘柄の非公開化の思惑からさらに買い急ぐ動きとなって上値を試す展開となった。さすがに26,800円水準では上値も重くなったが、新型コロナウイルスの感染拡大の経済への影響も限定的とみるような楽観的な見方も出て最後まで堅調、高値圏の引けだった。
 小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものも多くまちまちだった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数の軟調、日経ジャスダック平均は堅調だった。先物は限月交替の持高調整が中心で大きく方向感を出すような動きもなかったが、乗り換えの際に買い先行となるような場面もあって指数を押し上げる場面も見られた。
 いったん上昇となると特に材料があるということでもないのだが、大きな上昇となる。さすがに高値を一気に更新するというようなことでもないが、空売りの買戻しもまだまだ多いようだ。東証マザーズの崩れにみられるように、年末の資金化の動きも出てきそうで、さらに上値の重さを嫌気するような場面もあるだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
高値圏の保ち合いの底入れ確認という形で今度は一気に上値を試す動きとなった。まだ目先的な過熱感は強く、保ち合いが続きそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
機械受注が予想を上回って景気回復期待が高まっているようだ。ただ、ワクチン接種が始まったとしても、すぐに終息するというわけでもないのだろうが、日本市場では既に新型コロナウイルスの早期終息を織り込んでいるような雰囲気もあり、買戻しを急ぐ動きとなっているようだ。
経済対策も好感されたという面もあるのだろうが、これもまた実際に景気回復につながるには少し時間もかかりそうだし、既に織り込まれているということではないかと思う。先物・オプションSQ(特別清算指数)算出に関する思惑での先物買いもあるようだ。
ここからは上値も重くなるのだろうし、年末ということでの持高調整もありそうだ。売られていたものが買われ、買われていたものが売られるということで右往左往する場面も出てくるだろう。上値を買い上がるというよりは毎日右往左往させられることもありそうだ。
東証マザーズ指数が崩れてしまっているが、やはり、来週からの新規上場ラッシュに向けての動きだと思う。これだけ上場銘柄が多いと、どれか当たるのではないかという期待も出て来るのだろう。まだまだ波乱要因も多いと思う。

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