☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2023/12/24(日)

記事
マネー・副業
☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2023/12/24(日)

☆ 今週の相場見通し

☆ 米国市場

 先週の米国市場はFOMC(公開市場委員会)も終わり、利下げも織り込んでいる状況で指数は高値圏での保ち合いとなった。足元の景気指標などに特に反応するでもなく、積極的な買い手がいるような雰囲気でもなく、クリスマス休暇を前に上がれば売り、下がれば買いと言う状況だった。高値更新となったあとに特に材料があったということでもないのに大きく下落するなど目先の需給に振らされて乱高下という状況だった。

 今週はさすがに上げ一服からの調整となりそうだ。クリスマス休暇で3連休ということだが、持高調整が済んだということで来年の相場に向けての始まりということになるのだろう。足元では地政学リスクも言われ、利下げまでも織り込まれている状況であり、少なくとも上値は重いのではないかと思われる。買われすぎ銘柄の修正から始まるのではないかと思う。

 今週は月曜日はクリスマスの休日で休場、火曜日はS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数が発表される。木曜日は新規しうぎょう保険申請件数が発表になり、金曜日はシカゴ購買部協会景気指数が発表される。金曜日は年末ということで債券市場は短縮取引となる。

☆ 日本市場

 先週の日本市場は日銀の金融緩継続が確認されて買い戻しを急ぐ動きなどもあり、上値を試す動きとなった。それでも特に何も変わらないということで買い戻し一巡後は高値を抜けなかったことでの手仕舞い売りなども見られ、乱高下という感じだった。少なくとも買い戻し意外に買いが入り難いという状況であり、買い戻し一巡となったものから売られるという状況だった。

 今週の日本市場は年末の掉尾の一振も期待されるところではあるが、空売りが特に積み上がっている風でもなく、買い戻し一巡となったものから手仕舞い売りに押されることになりそうだ。世界的な地政学リスクからのリスク回避の動きも見えており、リスク回避からの円高を懸念することになるのだろう。米国債や日本国債の利回りも利下げ期待から低下するというよりはリスク回避から低下するということで、株式買いにはつながらない可能性もありそうだ。

 半導体関連銘柄など政策絡みでの買いも期待される一方で買われすぎ感も強く、リスク回避ということであれば、売りの筆頭となるのではないかと思う。半導体関連銘柄などを中心に指数に影響の大きな銘柄にどれだけ空売りが積み上がるか、ということになる。来年のことを考えると年が明ければまた日銀の金融政策決定会合などを気にすることになり、金融緩和の終了が取りざたされている状況では買えないものも多いのではないかと思う。

 今週は月曜日は植田日銀総裁が経団連で講演を行い、金融緩和の終了について言及があるのかどうかも注目される。また、外食売上高や全国百貨店売上高が発表され、火曜日は失業率や有効求人倍率、企業向けサービス価格指数、インフレに関する指標が発表される。水曜日は日銀の金融政策決定会合の主な意見や住宅着工統計、建機出荷額が発表され、木曜日は鉱工業生産指数速報値や商業動態統計、自動車輸出実績などが発表される。金曜日は今年最後の立ち合いで大納会が行われる。

☆ 一目均衡表 テクニカル分析

・NYダウ
 9連騰の後急落となったが、その後は急落時の陰線の中での保ち合いとなっている。この保ち合いをどちらに放れるかということなのだが、移動平均線からの乖離が大きいなど目先的な過熱感が強いことからいったん下値を試すような動きになるのではないかと思う。
 予想レンジ  36,500ドル~37,500ドル

・ナスダック指数
 高値圏で強含みに保ち合いとなっているが、目先的な過熱感もあり、いったん下値を試す動きとなるのではないかと思う。25日移動平均線までの調整もありそうだ。
 予想レンジ  14,200pt~15,100pt

・日経平均
 25日移動平均線が上値なのかサポートなのか微妙なところだ。ただ、遅行スパンがローソク足を下回ってきており、75日移動平均線や雲のサポートを確認するような場面もあると思う。
 予想レンジ  32,500円~33,300円

・TOPIX
雲にサポートされて25日移動平均線に上値を押さえられた状況だ。これをどちらに放れるかということであり、週明けに雲のねじれ日柄で雲の上にいるのか下にいるのか、で方向感が決まるのだろう。75日移動平均線に上値を押さえられた感じでもあり、下に放れるのではないかと思う。
 予想レンジ  2,260円~2,350円

・ドル円
 ドルの下値を試す動きとなっている。141円を下回ると一気に下落となるのだろう。
 予想レンジ  140.0円~142.5円


・米国10年国債利回り
 移動平均線との乖離も大きく底堅さは見られるものの戻りが鈍い。まだまだ下値模索状態が続くのではないかと思う。
 予想レンジ  3.80%~3.95%

・今週の相場見通し

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す