部屋の中をめちゃめちゃに荒らした息子

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コラム
当時 息子は絶望と迷いの真っ只中にました。

それを見ている私も息子と同じでした。

登校出来ない辛さ。

みんなのように登校したいのに出来なくて苦しい。

うちにいても何もすることがない。

お母さんは仕事でずっと うちにいない。

お姉ちゃんも部活でずっとうちにいない。

うちに引きこもるようになった息子に、不安や心配が募っていく私。

私の息子への接し方も、その時点で明らかに変わって来ていました。

いじめが発覚する前、息子が急に行方不明になっていた時期や、

警察にお世話になったりしていた時は、息子を頭ごなしに叱ったり

嘆いたりしていたのが、

少し 様子を見るような接し方に変わって来ていました。

この頃、息子はお姉ちゃんとぶつかることも多くなりました。

お姉ちゃんは活発で友達も多く、連日ハードな部活を日々

こなしてはいましたが、捻挫をしたり、テスト直前にも試合が入ったりと

お姉ちゃんなりに精一杯の生活を送っていました。

お姉ちゃんが疲れて部活から帰って来る時間帯などに、
家でだらだらしている息子と些細な事で喧嘩になることが増えてきました。

2歳年上のお姉ちゃんに、息子は口で勝つことはほとんどなく、
いつも言い負かされていた息子。

その日は お姉ちゃんのちょっとした態度にカチンと来た息子が

台所の食器棚を倒し、椅子をぶん投げ、カーテンを引きちぎったり

ととにかく部屋の中をめちゃめちゃにしていたのです。


その日 仕事から帰って来た私は、玄関を開けて唖然・呆然で
立ちすくみました。

子供部屋にお姉ちゃんは引きこもっていました。


息子はいませんでした。


お姉ちゃんに 何があったのかを聞いて事態を把握して後 しばらく

どうすることも出来きなかったのを覚えています。


この頃 息子や家族が辛かったのはもちろんですが、

今 思うと、息子はちゃんと成長していたとも言えます。

今までは、親の言うなり自分の意思も曲げられても、言いたいことも言えず

にいたのです。

お姉ちゃんと些細なことで喧嘩になって、部屋を荒らしたのも、

ある意味、自分の意思の表示とも言えます。


その後、息子は私に謝りました。

荒れた部屋を、息子と夜中一緒に片付けをしました。


このようなことが、数回続きました。


また 部屋が荒れてないかな・・・と、

仕事からの帰宅時、玄関を開けるのに思わず躊躇するような、

とても辛い時期でした。







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