アルチザンのココロ vol.17

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コラム
12月となった。今年も年の瀬到来。
例年なら、クリスマスの喧騒が街から聞こえてくるような
私が一番好きな時期ではあるが、今年は残念だ。
コロナの感染者が増え、GoToも見直し。
夜の街などは忘年会シーズンとなるはずが、飲食店は
さぞ辛い師走となることだろう。本当に苦しいところだ。
本日、流行語大賞も発表になったが「3密」は妥当なところか。
来年こそ楽しくなる言葉が溢れる年になればと切に願いたい。

テレビなどは特番が多いシーズンでもある。
最近テレビを見る時間が短くはなったが、基本好きなので
バラエティを中心に見ている。
そのバラエティ番組も今年に限っては出尽くした感が強く
「またこれか」的な内容が多くて少し残念。
無理して番組を作らなくても、このシーズンをモチーフとした
良い映画を放映すればいいのに、なんて勝手なことを思う。
音楽番組も各局揃って同じ形態でやるものだから
もう少し変化球を見せてほしいな、なんて思う。
テレビ局はスポンサーを取るために一生懸命だとは思うが。

吉田カツとペーター佐藤

皆さんはこの二人のイラストレーターをご存知であろうか。
お二人ともずいぶん前に星になってしまわれたが
とてもとても私自身が影響を受けた二人だ。
そしてお二人とも生前に一度だけお目にかかったことがある。
とても自慢!
popular.jpg
上記の写真は、私も持っている吉田カツ氏のイラスト集である。
彼の作風が全て見て取れる私のバイブル的画集だ。
高校を卒業した頃に本屋でたまたま遭遇した画集を立ち読みして
これこそ自分が描きたいイメージだと思ったアーティスト。
バドワイザーや翼の王国のイラストが有名だが、なんと言っても
フジサンケイグループのマークかな。
でも私はシティーロードという情報誌での表紙イラストを
後から拝見し、その世界観が一番好きで最高である。
昔、金沢フードピアのイベントの一つに彼の公開制作があることを
知り、見に行って画集にサインも頂いた。私の名前をちょっと違って
書いて頂いたのもご愛敬。尊敬崇拝している一人。
pater_illust.jpg
上の画像はちょっと拝借したペーター佐藤氏のイラストレーション。
このタッチはミスタードーナツの広告展開でも使われたものかな、と思う。
元々はエアブラシを駆使した女性イラストレーションが多かったが
このタッチに変わってきた時、そのデッサン力と絵の旨さ
そしてパステルなどを使う巧みさに憧れたものだ。今見ても惚れ惚れする。
若い時、上司がJAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)の会員と
いうことで、とあるイベントがありそちらにゲストで呼ばれていた。
大きくはない方だったが、自分には大きなオーラが見えた気がする。
生意気なご挨拶をして、その上司にたしなめられた記憶があるような。

感性が紙面から溢れ、その魅力がビビッと伝わるイラストレーターは
この二人をおいて他にはいない、私には。
そしてもう一人アーティストとして崇拝している方がいる。
今も健在であり、その作風をデザインの見地でも学びたくなる人、
横尾忠則氏である。この方への思いはまた今度にしよう。
それでは、また

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