第129話「ほめてはいけない」

記事
コラム
・関係が壊れることを怖れない

・横の関係



哲人

「わかりやすいところで



親子の関係を例に考えていきましょう。



子育ての場面において、



あるいは部下の育成などの場面でも、



一般にはふたつのアプローチがあるとされています。



叱って育てる方法と



ほめて育てる方法です。」



青年

「ああ、よく議論される問題ですね。」



哲人

「あなたは叱ることとほめること



どちらを選びますか?」



青年

「もちろん、ほめて育てるべきでしょう。」



哲人

「なぜ?」



青年

「動物の調教を考えればわかります。



『芸を身につける』ということをする場合



叱られるからやる、と



ほめられたくてやる、では



対象に向かうモチベーションがまったく違います。



後者の場合、



そこに喜びが加わっている。



叱っていては相手を萎縮させてしまうだけです。



ほまて叱るからこそ、



すくすく伸びる。



当たり前の結論でしょう。」



哲人

「面白い観点ですね。



アドラー心理学の立場をご説明します。



アドラー心理学では、



子育てをはじめとする



コミュニケーション全般について



『ほめてはいけない』という立場をとります。



青年

「ほめてはいけない?」



哲人

「叱ることも認めません。



ほめてもいけないし、


叱ってもいけない。


それがアドラー心理学の立場です。



青年

「いったいなぜ?」



哲人

「ほめるという行為の内実を考えてください。



たとえば、わたしがあなたの意見に対して



よくできました。とほめたとしましょう。



この言葉、なんとなく違和感を覚えませんか?



そうなんです。



ほめるという行為には


『能力のある人が、能力のない人に下す評価』


という側面が含まれています。」


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ほめるのもダメ



叱るのもダメ



これは、初めて聞く概念ですね。



これはよくいろんな方に



どっちがいいか質問されます。



僕の答えは、



時と場合によるです。



その理由は、結局その人の信頼関係に



よるからです。



つまるところ、



叱る・褒めた人が、



よりやる気が出る方を選べばいいからです。



コミニュケーションとは、


相互理解なので。



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