第126話「所属感」

記事
コラム
・自分への執着

・自己中心的な人



哲人

「他者からどう見られているか


ばかりを気にかける生き方こそ、


『わたし』にしか関心を持たない


自己中心的なライフスタイルなのです。」


青年

「ははっ、これは驚くべき発言ですね。」



哲人

「あなただけでなく、わたしに執着している人は、



すべて自己中心的です。



だからこそ、



『自己への執着』を



『他人への関心』に切り替えていかないといけません。」



青年

「たしかに、わたしは自分ばかり見ている。



しかし、わたしの人生が一本の



長編映画だとした場合、



主人公は間違えなく『わたし』なのですよね?



主人公にカメラを向けることが



そんなに糾弾されるべきことなのですか?」



哲人

「自分の人生における主人公は



『わたし』である。



ここまでの認識は問題ありません。



しかし、



『わたし』は、世界の中心に君臨している


のではない。


『わたし』は人生の主人公でありながら、



あくまで共同体の一員であり、



全体の一部なのです。



われわれはみな



『ここにいてもいいんだ』という所属感を



求めている。



しかし、アドラー心理学では、



所属感とはそこにいるだけで



得られるものではなく、



共同体に対して



自らが積極的にコミットすることによって



得られるものだと考えます。」



青年

「積極的にコミットする?



具体的にどういうことですか?」



哲人

「『人生のタスク』に立ち向かうことです。


つまり、



仕事、交友、愛という対人関係のタスクを



回避することなく、自ら踏み出していく。



自分の足で立ち、自分の足で対人関係の



タスクに踏み出さなかればならない。



『この人はわたしになにを与えてくれるのか?』


ではなく、



『わたしはこの人になにを与えられるか?』


を考えなければならない。



それが共同体へのコミットです。」



青年

「なにかを与えてこそ、



自らの居場所を得ることができると?」



哲人

「ええ。



所属感とは、生まれながらに与えられるものではなく、


自らの手で獲得していくものなのです。」


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人間は、他人にすごく期待していると思います。



だから、怒るし、喧嘩するし、不快に思う。



常に、自分が与える側に回れば、



イライラすることもなくなるし、



他者がなにかしてくれたら、



感謝しかない。



あなたは、いまある全てのものが


あたりまえだと思っていませんか?



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