脳の機能編 脳の情報選択は経験則重視。

記事
ビジネス・マーケティング
(アニメーション:2つ)
私達の脳は情報を集めるよりも判断する能力を優先してきたとも言えます。
敵に襲われた時に、「今私を襲って来ているのは体の大きさと特徴的な牙から考えるにサーベルタイガーに違いない。
この牙に噛まれたらひとたまりもない。人間の力では逃げるのも戦うのも難しい。
さあ、私はどうしたら良いのだ!」などと悠長に分析をしていてはひとたまりもありません。
敵に襲われた時にどう行動すべきかを瞬時に判断しなければ生き残れません。
この時に必要になるのはコンピューターのように可能な限りの情報収集をする能力ではなく、必要な情報だけを優先的にできるだけ早く取捨選択する能力です。
スターウォーズでC-3POが緊急時に色んなデータを持ち出して喋りだすところを周りの人間が「黙れ」と静止するシーンはファンにはお馴染みですが、
人間とコンピューターの判断の違いをよく表していますね。
あるいは、音に関して言えば周りが賑やかな状態でも人の耳は自分が話をしている人の声に集中することができます。
これを心理学的にはカクテル・パーティー効果と呼びます。これもインプットする情報を取捨選択をする脳の機能です。
高齢者が使う補聴器にはこの機能は付いていません。
なので全ての音を大きくしてしまうので、うるさく感じて嫌う高齢者も少なくありません。
他の生物と比べて身体機能で劣る人類の進化の歴史は防御の歴史でもあります。
情報を取捨選択する能力はその中で進化してきたのです。
足りない情報は集めるよりも類推する。
これが私達の脳の特徴ですが、何を類推するかには個人差があります。
この絞り込んだ情報のずれが判断の差を生むのです。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す