「青年の本質は、自分のことだけを考えず、広く社会を、世界を見るところにある。」(松下幸之助)・4

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(昨日の続きです)

「青年の本質は、自分のことだけを考えず、広く社会を、世界を見るところにある。最近の世相を見ると、自己に執着し、互いに依存し合っている。そこに青年の弱さがあり、日本の弱さがある」(松下幸之助)

どう育てるかという点では、“褒めて伸ばす”にも弊害があります。

まずは単純に甘ったれてしまうこと。何でもかんでも褒められていると、叱られることだけではなく、ちょっと注意されたり指導されたりするだけで信じられないくらいに落ち込んでしまう。家庭や学校でどんなに守られていても社会ではそうはいかないのです。広く社会に目を向けさせるということは、若者を過保護にするようなやり方では困難だろうだと思います。

次に褒められた側の視点です。褒められて自信をつけるのは良いことですか、落とし穴もあります。褒められるとその満足感の高い状態を守りたくなります。すると失敗してその状態に傷がつくことを恐れ、リスクを冒さなくなります。自分にできることや簡単なことしかやらず、挑戦を避けるような消極的な発想に陥ってしまうというわけです。こうして自己に執着して伸びしろを限定してしまうようになります。
褒めて伸ばすことは用法を間違えれば若者を萎縮させ、成長を殺してしまいます。自分だけでなく、他者と比較させ、そのうえで誰かの役に立ちたいという若者らしい欲求を伸ばすことが大切だと私は考えます。

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