コミュニケーションのお悩み相談(下)

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ビジネス・マーケティング
(昨日の続きです)
そこで私はAさんに、「遠慮なんてしないでBさんの努力を受け入れてあげたらどうか?」と提案ました。Bさんの忙しさに気を遣ってあげているAさんの気持ちも理解できます。しかしAさんがBさんのオファーを受ければ、悩みの種であるAさんの仕事の負担が減る可能性があります。

先日のコミュニケーション研修ではアサーションも取り上げたのですが、Aさんがやっているのはnon-assertive、つまり自虐的コミュニケーションです。Aさんだって苦しいのですから、Aさんだけが我慢する必要はないのです。

Bさんにとっても、せっかく勇気を出してコミュニケーションを図ろうとしているのです。Bさんが苦手の克服に挑むことには彼なりの覚悟を持って臨んでいるはずです。それなのに拒否されてしまえば結果がついて来ず、自己改革の勇気が挫かれてしまうことになります。Aさんの気遣いはBさんにとっても残酷なことかもしれません。

AさんもBさんも互いを気遣っているのに、ちょっとしたボタンの掛け違えによって不幸な結果になってしまい兼ねない、そんな状況になっていました。今の状況はピンチなのですが、研修で学んだことを実践できるチャンスでもあります。AさんとBさんの2人を丁寧にサポートしていこうと思います。
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