一生を支える「好き」「楽しい」の力

記事
コラム
「保健室まるみ」(保健師)です。
今日もココナラ電話相談をさせて
頂きます。



頻繁に登場させております息子
(本人許可無し)からの気づきです。




息子は趣味ピアノ(演奏)なんです。
(スポーツも大好きです)



我が家には、
彼のおばあちゃんから受け継いだ
古いアップライトピアノと
電子ピアノ(夜間・早朝にヘッドホン
を使って弾く為)があります。



しかし
現在一人暮らしをしているアパートは
楽器の持ち込みが禁止で、
彼は初めてピアノと離れた生活を
余儀なくされました。



大学で音楽系のサークルに入って
そのストレスを発散するつもり
だったのに、
コロナの影響でそれもままならず、



もうとにかく
弾きたくて弾きてくてしょうがない
衝動にかられていました。



そして
練習用音楽スタジオを探しました。



ようやく見つけた(コロナでどこの
スタジオも閉鎖していました)
大手有名楽器メーカーのスタジオの
予約が取れ、
彼はとても楽しみにしていました。



ただ、
問題はお金です。

仕送りはギリギリしかしておりません
ので、そうそう余裕は無いのです。



一番の低価格プランで
30分約1,000円くらい。

息子は
本当は3時間くらい弾きたい(笑)
らしいのですが、
我慢して1時間、
それでも2,000円です。




そこで彼は、
ネットでもっと他の安いスタジオ
は無いかと探したらしいです。




そして見つけたそうです!




1時間800円、しかも
なぜだかわかりませんが、
(オーナーさんの好意なのか)
部屋は素晴らしい防音室、

ピアノは完璧にメンテナンス
(月に1回調律)されていて、
ピアノの種類も豊富。

彼のアパートからは
自転車で行ける。
20分くらいかかるけど。
(そんなの全然OKと本人)

防音室の音の響き方、
ピアノの質の良さで、
音が、我が家のピアノとは
比べ物にならないくらい良いので、
まー気持ち良いらしいのです。

最高じゃないか、と。




そのスタジオ、
1時間800円が最低料金なのですが、
それ
平日の朝5:30~16:30限定の
料金なんです。




彼はそもそも大学生なので、
昼は大学生(今はリモートだったり
しますが)としての時間。



そうすると、行けるのは早朝。
彼は即決で朝5:30からを予約し、
行ける時は
しょっちゅう行くように
なりました。




その日から、
明らかに電話の声も、
エネルギーに満ち溢れていましたし、
夫と「本当に良かった」
と安心しました。

一時期、コロナ自粛で、
あんなに明るかった息子が
「うつ状態じゃなかろうか?」と
心配した時期もありましたので。




それは「良かった良かった」って話
なんですが、
私と主人が一番笑ったのは、



あの!
あの息子が!
朝5:30にスタジオ入りしている
という事実です!!

少なくとも朝5:00には起きないと
間に合わないはずなのに、
どうやらそれが出来ているらしい
のです。




息子は高校生の時まで、
本当に朝起きない子でした。

寝ている間に起こったことは
(地震や大きな音にも)
一切気づきませんし、
朝、かなり激しく起こしても
いつもギリギリに何とか起きる
という感じでした。

主人は
あんな風で大学行けるのか?
一人暮らしなんか出来るのか?
俺はあんな風じゃなかったから
気持ちがわからん。」
とか言ってました。

うん、確かにそれは私の血です、
すまぬ(笑)。




「あの子でも出来るんだね」
と主人と本当に驚いているのです。

実は、本人も驚いているのです。
「俺すごくない?」って。




これは彼が急に成長した、
ということでは無いと私は思います。

成長というより、
「好き」だからですね。
「楽しい」からです。



人って
本当に好きなこと、楽しいことに
目がないのですね(笑)。

そのパワー強過ぎでしょ。

努力という文字不要です。

予測不能で、とてつもないです。

これを使わない手はありませんよね。




ただ、
「それが何になるの?」
って考えちゃうと、その力、
発揮しにくくなりますよね。




だって、
息子はピアニストになる訳では無い
のに、何をそんなに必死になって
早朝から出かけてるんだ、
それが将来何になる、という思考
入ると、
その力がシュルシュルシュルー
ってしぼんじゃうと思います。




好きなことや楽しいことなんて、
一生の内に1つ見つかるかどうかの
すごいことだと思うんですよね。



もしそれが1つでも見つかったら
「奇跡だー!」くらい大事にして
「それが何になる」なんて考えないで、
とにかくやる!
やりたいからやる!
多少お金かかってもやる!



そうした方が良いと思います。

少なくとも私は
そう思って子育てしました。



そうすると
狙ったわけでは無いんだけど、
生きるエネルギーが満ちて来る
と思うのです。

その湧いてきたエネルギーは
何にでも利用出来ます。
何にでも変換可能です。
しかも無限。
体の中に、目に見えない形である
そのエネルギーは、
決して他人には取られない、
自分だけの財産だと思います。




子供の頃、
レッスンに飽きて悪態つく息子に
粘り強くピアノを教えてくれた
先生(ピアニスト)にも
改めて感謝します。

ピアノは、一生、
彼の人生を支えてくれると思います。

ではまた。



























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