実はゴミは宝だった

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IT・テクノロジー
昨日は「デッドストック」はゴミだ!
と書きましたが、今日は逆の見解を書いてみたいと思います。

在庫管理をした方であれば、良く知っていると思いますが、ABC管理の上で見ると売上の構成と、出庫率(注文に対してどれだけの確率で物を出荷出来たか。)と、実際の在庫構成が同一ではない事をご存じだと思います。

簡単に言えば良く出る(利益の出る商品)在庫を切らさない限り少ない在庫で管理できます。
でも、お客様の観点で考えれば、注文した商品が全て即日も納品される事が理想です。そうなってくると、あまり出ない商品も在庫せざる負えません。
「あそこに注文すれば大丈夫。」という信頼は勝ち得たいですからね。

昨日の話の続きをすると、順調に伸びて来た売上と利益、そして出庫率。
しかし、暫くすると、出庫率の伸び悩みが出て来ました。注文の構成を調べると、あまり出ない(回転率の低い)商品の注文が以外と多い事に直ぐに気がつきました。よく売れる商品の在庫数を極力減らし(切らさないギリギリを探り)その余裕で回転の悪い在庫比率を上げるという方向に転換しました。

それを進めて行くと、最初に「ゴミ」と思えた「デッド品」が実は出庫率に大きく貢献している事に辿り着きました。
自動車など、耐久消費財の部品は出る時期が一定ではなく、新車時に出る物とある程度経年劣化して出る物に分かれて来ます。何年も倉庫に眠っていた商品が突然大量に出始める事は何度も経験しました。

そうなって来ると、単にずっと倉庫に眠っているから「ゴミ」とは言えなくなって来るのです。
在庫量、在庫スペース、売上や利益、出庫率などを総合的に考えて「デッド品」とコンピュータが数値的にはじき出した「商品」を何をどれだけ在庫として存在させて行くのかは悩みどころでしたね。

最後には「デッド品」をさらに細分化して別管理して、実際の廃棄の際には実物を見て判断してました。破損、経年劣化度、パッケージの状態などが基準でした。

全体の在庫に対する「デッド品」の率の基準はある程度のラインは決めて、それ以上は増えないようには管理してましたけどね。

このきわどいラインが、在庫を管理している皆さんの悩みどころでしょうかね。

現代のAIならやってくれるのですかね。





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