持続化補助金でのよくある質問 ~事業計画編~

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ビジネス・マーケティング
 延べ1000社の決算分析・事業計画策定を行っている失敗しない事業計画相談室です。今回は、補助金の採択を決める事業計画の内容についてのあるある質問です。

Q:補助金の妥当性があればいいので、創業の経緯などは不要ではないか?
A:審査員の感情面を見方につけるために必要です。審査員にとって初見の状態で、かつ、書面のみで審査をするので、そもそもどんな企業か、わかっていません。企業の姿、さらに社長の人柄をイメージさせることが必要です。
 そのためには、創業の経緯で苦労した姿を見せると、審査員にイメージができます。さらに、「大変な中でも前向きに頑張っている事業者なんだな」ということがわかると、「応援したくなる」気持ちが働くので、あら捜しをする感覚から、いいところを探そうという感覚にシフトします。そのため、いいこと・悪いことを含めた経緯は必要なのです。

Q:強みと言われても、何が強みかわからない
A:お客様からの「褒め言葉」を探してください。その中にヒントが隠れています。また、「受注できている」理由も強みです。
 それでも、思いつかない方は、実際にお客様に、「受注頂けている理由」、「他社と比べて自社を選んでいる理由」を聞きましょう。それで強みが分かります。
 また、ヒアリングを行うと、思いもよらない強みやニーズが見つかることもありますので、実際に聞くのは、補助金のためというよりも自社のサービスの向上させるためにも重要です。

Q:競合というが、独自商品なので競合なんていない
A:では、「自社のサービスを購入しなかったときの顧客の取る行動」を考えてみてください。おそらく、他社のサービスを利用すると思います。つまり、これが競合です。その答えが、「我慢する」であれば、本当に競合がいない状況です。
 ただし、本当に競合がいない場合は、その市場が非常に狭く顧客の絶対数が少ない可能性が高いです。その際は、一定数の顧客がいる、ことをデータ等を活用して示さなければ、「市場性がない」と低評価になります。

Q:経営課題は?と聞かれてもすぐに思いつかない。もしくは、中小企業なので課題がありすぎて一つに絞れない
A:経営課題=補助金を使用する理由、です。審査員に好まれるストーリーは、
・自社に強みがあり顧客ニーズを捉えている
⇒強い企業であることのアピール
・環境変化の中で経営目標を達成するために問題がある
⇒これが経営課題
・問題を解消するための補助金を導入
⇒補助金目的ではなく、経営をまじめに考えた結果、補助金を使う選択肢が現われた
・補助金を導入すると問題を解決し、かつ、売上が向上する
⇒補助金に効果がある

です。また、課題とは、「理想とする状態とのギャップです」思いつかないときには、
・実現したい経営目標は?
・現状の状態は?
・現状のままでは目標を達成できない理由は?=経営課題
・どうすれば課題を解消できるか?
・課題解消に補助金がどう役にたつのか?=補助金を導入する理由

を考えるとよいでしょう。

 なかなか自分では思いつかないという方は、プロに相談すると短時間で書くべき内容がわかります。


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