セクハラ・パワハラで訴えるほどではないけど・・・とモヤモヤしているあなたへ

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 セクハラやパワハラなどのハラスメント問題。
「された側が嫌だと思えば、それがハラスメント!」とすぐに相談窓口やうーんと偉い人に直接訴える人もいるみたいですが、あまり勧められないやり方です。

 どうしてハラスメントが起きるのでしょうか。
 もちろん加害者が意識的にしろ無意識にしろ、相手に不快を与えてしまうことが最も問題ではありますが、受ける側もやった方がいい対応の仕方があります。

 それは、NOとはっきり意思表示すること。
 もちろん、言い方(伝え方)に配慮は必要ですよ。決してヒステリックに「やめてください!それはセクハラ(パワハラ)です!訴えますよ!」なんて言ってはいけませんよ。
 案外、加害者は相手が嫌がっていることに気づいていないことが多いのです。
 悪意なく、冗談だったり、コミュニケーションのつもりだったりするのです。
 なので、あなたが嫌がっていることを明確に示さないと、コミュニケーションがうまく取れているんだと思い込んでしまうのです。
 うまくコミュニケーションが取れてると思い込んでいるあなたから、相談窓口を通してある日突然「ハラスメントです」と通告されたら、加害者は相当な精神的ショックを受けるでしょう。そして、これからあなたにどう接したらいいか分からず、まだ訴えられるのではないかという不安と恐怖から、ギクシャクしてしまい、結果、相手が職場の人であれば仕事がうまく回らなくなってしまう可能性もあります。
 そうなるのはあなたも本意ではないはず。

 そもそも、コミュニケーションがうまく取れていれば、ハラスメントとはならないはずです。
 コミュニケーションがうまく取れていないから、相手のOKライン、NGラインが分からずに、そのラインを越えて不快感を与えてしまうのです。

 セクハラやパワハラなどの不快な思いをさせられた場合は、嫌なことを言われた時、その場ですぐに「その発言は、私は不快に感じます」と毅然と意志表示をすることが大切です。
 相手を否定したり非難するのではなく、相手の発言に対して、自分は嫌な気持ちになるということを伝えるのです。
 「そんなこと言えない・・・」という考えはいけません。それは、自分が「いい人」でいたいから、自分が悪者になりたくないから、という傲慢さの表れです。言えないのではなく、言いたくないという気持ちですよね。言いたくないけど、言われたくない。言われたくないなら、言われて嫌な気持ちを正しく伝えることがお互いのためになりますよ。

 相手に意思表示をして、嫌な気持ちを知ってもらった後でも変わらなかったら、適切な人(その上の上司や相談窓口など)、しかるべきところに相談するのがよいでしょう。
 ハラスメントはいじめと同じです。最初に嫌だと表明しないと、相手は受け入れられたと思いエスカレートしかねません。
 毅然とした態度で、冷静に、NOを伝える勇気を持ちましょう。
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