数学・採用面接・地アタマ

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ビジネス・マーケティング
最近、子供の勉強の関係で、とある進学塾の中3数学のテスト問題を見る機会がありました。
子供が「問題の意味がわからない」と言うので読んでみたのがきっかけです。
文章問題でして、確かにどういう状態を想定しているのかわからない箇所が数か所あり、どういう前提で計算を始めればよいのかわかりません。

なので、「自分ならどう表現するだろうか…とりあえず書いてみよう」と自分なりに問題文を書きなおしてみました。オリジナルと比較すると「いつ、どういう状態で、何をするか?」を中心に追加する結果となりました。

計算など数学を通じて学ぶ具体的なテクニック・知識も、仕事ではもちろん大事です。(一部かもしれませんが)

でも、数学が一番仕事で役立つのは…
「事実を観察⇒的確に問題・課題を発見⇒適切な解決策を考案⇒自らのアイデアを他の人がわかるように伝える」
という論理的な問題解決の流れを身につけられる点だと思います。

その点でいうと、先の事例は、ちょっと心配ですね。
問題文自体がポイントを抑えきれていないようでは、論理的な問題解決を試すのは難しいですから。

だからといって「みなさん、数学を勉強しましょう!」と呼びかけるつもりはありません。
でも、学生のうちに「論理的な問題解決」に取り組める機会を持ち、ある程度慣れておいたほうが良いかと。

別に勉強でなくても構いません。
何か特別なプロジェクトに参加する必要もなければ、スマートなプレゼンを用意する必要もありません。
アルバイトやサークル活動、趣味など普段取り組んでいることで「これは改善したいな」と思うことの中にもチャンスはあるはずです。

新卒の採用面接では「大学時代に、何か達成したことや”これは頑張ったなあ”と思うことはありますか?」という質問よく出てきませんか?

私は割とこの質問を使います。
それは、私にとっては論理的な問題解決ができるかどうかを確認する質問だからです。

最後になりますが、この質問、私にとっては「地アタマの良さ」を測る質問でもあります。

最近だいぶ「地アタマ」という言葉が普及してきましたが、反比例して「地アタマ」の意味・定義はよくわからなくなってきています。そろそろ「地アタマって何なのよ!?」とか「”地アタマ良い人求む”とか言う人ほど、実は地アタマ悪い」とか突っ込む人が増えてくるのではないかと思います。

そういう時のために、私は「地アタマの良さ=論理的な問題解決ができる能力」と答える準備をしています。

その前に「地アタマ」という言葉、極力使わないようにしていますが。
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