市場調査を行う前の調査設計が善し悪しを左右します

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ビジネス・マーケティング
ある日突然上層部から「XX市場に新規参入を検討しているから、市場調査を行って欲しい」と言われたらどうしますか?

もし、これまで調査を行ったことがなければ、①とりあえず、手当たり次第に情報を集めてみる。②部下にタスクを振る。③同僚や上司に相談する④予算があれば、ベンダー数社に見積をとって外注する。

一例としてこのようなことが思い浮かびます。
決して悪いことではありませんが、時間を掛けたわりに効果的な調査が行えないリスクがでてきます。

折角仕事をするなら意味のあることをしたいですよね。
実は調査一つも奥が深く、それ一つで、能力の高さ、思考の深さを証明することができます。

ではどうすればよいか?
2つの重要なポイントがあります。

まず一つ目は、何のために調査を行うのか、その目的を具体化させることです。
えっ、新規参入を検討したいからでしょ?そう思いましたか?

実は、言葉通りに受け止めると、得てして、論点がずれたまま調査を行っていたり、本音は別のところにあったりすることがあります。

最初の言葉は基本的には抽象度が高いと念頭に置いていた方が無難です。
そのため「新規参入を検討している背景、理由の深堀」「調査を行う目的」の確認を行うとよりクリアにみえてきます。

特に、調査結果から、次にどのような行動を取りたいのか?ここを明確にすると、重要ポイントがわかり、どこに重きを置いて調査をすればよいかが分かります。
全てを網羅的に調査を行うと、時間もお金も無駄になってしまいますので、なるべく避けたいですね。

どのような行動を取りたいかについてもう少し深堀すると、ここまで調査前に具体化できると成功に近づきます。
「市場規模が伸びていて、全国的に競争が激しかったとしても、○○県内ではまだ盛り上がっていなければ、参入する価値があるよね」
「XXを用いた商品を開発して参入を考えているけど、参考となる商品を知りたい。また競合がどれくらいの価格帯、プロモーションを行っているかがわかれば、対抗策が打てるよね」
同じ新規参入のための調査でも、背景が全然違うことがわかります。

ここまで解像度を上げてから次のステップに進みます。
ここで調査設計です。

調査設計を行う上で、おさえておきたいポイントが
"行動が変わるにはどんな情報が必要か?"

先に書いた通り、調査を行う裏側には目的があり、何かしらの行動を起こしたいと考えています。

そのため、行動に直結するであろう項目を洗い出し、優先度をつけると効率的になります。

例えば、市場規模(現在、未来予測)、規制・制度、利益、etc..
コツは、自分が上層部だったらこの情報がわかると行動に影響を与えるなと想像を働かせることです。

10個くらいを出した中で、見直すと意味の有り無し、情報の濃さの必要性がみえてきます。

より深く掘った方がよい項目は、さらに因数分解し、中項目、小項目まで掘り下げます。

全体の設計ができたら、いざリサーチ開始です。
リサーチを進めていくと、拾えない項目がでてきたり、見落としていた重要項目に気づくことがあります。

その場合は調査設計を修正しつつ、進めていくことになります。

情報を集めて、報告書を作成し提出すればOKです!




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