物事を考える時にはロジカルシンキングが大切だと言われて久しい今日この頃ですが、しっかりと自分の言葉で説明できるまで落とし込むのは難しいかと思います。
私自身も何度も繰り返して、ようやく理解をすることができました。
今回は頭の整理を兼ねて、ロジカルシンキングの基本となる帰納法について書きたいと思います。
まずロジカルシンキング=論理的思考について共通理解をしましょう。
この言葉の意味するところは「対象となる物事を順序立てて、思考を行うこと」といえます。
言い換えると、漠然と考えていても答えが簡単にみつからないので、地図を使って正しい道順で考えを進めていきましょうといったイメージです。
空手でもボクシングでも基本の型を知らないと猫パンチになってしまいますよね。それだと攻撃力ゼロです。
では帰納法とは何か?
「いくつかの事象から共通点を抽出し、そこから結論を導き出す思考法」となります。
例えば、新製品の販売に関してこんなことがあるかもしれません。
A社では製品Xの発売を控えている。
過去に新製品を発売した時の振り返ると以下のことが分かってきた。
①製品Aでは、初回購入クーポンをSNSで発行したことで、一気に売上が伸びた
②製品Bでは、リピート客向けに割引キャンペーンをSNSで発信したことで、売上が伸びた
③製品Cでは、初回購入プレゼントをチラシとSNSで発信したことで、売上が伸びた
この三つの共通点はSNSによる情報発信があります。
このことから、製品Xの発売にあたっては、積極的なSNSでの情報発信が効果的ではないか?との結論が導き出されます。
帰納法では、過去の実例・事実から推論、結論を導き出すので失敗リスクと減少させることが期待できます。
ただその反面、みえている世界の中で思考することになるため、新たなことを生み出すには向いていないという欠点もあります。
分析、課題発見などに強力な力を発揮しますので、ある意味守りの思考法といえるかもしれません。
思考力は簡単には身につきません。筋トレと一緒で、少しずつトレーニングを積むことで確実に鍛えられますので、焦らずにいきたいですね。