普段仕事をしている時に、「時間が足りない」「折角仕上げたのにやり直しになった」「提案が全然うまくいかなかった」なんて経験ありませんか?
もしかしたら、それは仮説思考が足りないからかもしれません。
例えば、取引先から「Aさん、製品Xについてもう少し知りたいから、来週きてくれる?」と言われたときに。
あなたなら、訪問まで何をしますか?
①製品Xの資料を当日用意する
②とりあえず訪問する
③契約が決まりそうだから見積の準備をしておく
どれも不正解とは言いませんが、成功確率は低いでしょう。
このケースで押さえておきたいことは、なぜ取引先が製品Xのことを知りたいといったのか?
本当の理由は取引先しか知りません。
じゃあ当日聞けばいいか。だと競合に負けてしましますね。
ここで役立つのが仮説思考です。
仮説思考とは「○○かもしれない、なぜなら・・だとすると・・」といった思考をすることです。
平たく言うと、あたりをつける、予想するといった表現が近いです。
なぜそのような思考をすると良いかというと、時間短縮・成功確率が上がるからです。
ビジネスは常に答えがない中で展開されていきます。
そんな状況なので、やみくもに作業を進めても一か八かの賭けになってしまいます。
だからこと、多少荒くとも仮説の答えを地図に落とすことで、ゴールまでの距離を縮めることができます。
先ほどの例だと、
仮説①:新規事業を始めるのかもしれない、なぜなら、コロナ禍で業績が落ちているから、だとすると、どれくらい利益に貢献するのかを伝えられるとよいのでは?
仮説②:他社と比較検討しているのかもしれない、なぜなら今使ってる商品の販売が終了するから、だとすると求めているのは価格よりも同じ性能かもしれない。
等々、複数の仮説を立て事前に準備することができます。
もし、仮に仮説が間違っていたとしても全く問題ありません。
「御社のことを真剣に考えて、このようなことを考えてきたのですが合っていますか?」と言えば、相手からはそこまで考えてくれたんだと思ってくれますし、仮説と真実のGAPを確認することができるようになります。
あとはそのGAPを埋め合わせればよいだけ。
この技術は何かを調べる時にも有用です。
○○はこうなのかもしれない。でも実際に調べてみると違った、その理由は・・と、やはり真っ暗闇の中を歩きだすよりも早くゴールに近づいている感じがしますよね。
闇雲に仕事を進めるのではなく、「○○かもしれない、なぜなら・・だとすると・・」常に考える癖をつけると、とても役立つのでお勧めです!