市場調査をする前におさえるポイント③

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ビジネス・マーケティング
市場調査をする前におさえるポイント第三弾です。

今回は調査の骨子を作るについてお話します。
「調査の目的は明確になった!では早速調べよう!」

ちょっと待った!
いきなりインターネットを開いていませんか?
気づいたら、何時間も経っていたなんてことはありませんか?

手を動かす前に骨子を作る最大の理由は “時間の無駄”をなくすためです。

Googleで○○×市場といった具合にザックリと調べても、膨大な情報がでてくるか、全く情報がでてこないこともありどちらにしてもどこから手を付ければよいか分からなくなりがちです。

まずは調査の目的を果たすためにはどのような情報が必要なのかを棚卸ししましょう。

例えば、ヘルスケア市場に新しいサービスを投入すべきかどうかの判断をするために市場調査をするとします。

そのために必要な情報は何でしょうか?
二つの考え方があります。

一つは、市場の大きな部分から確認していき、徐々にターゲットとする市場に絞って情報を集める方法。

マクロ視点である医療市場全体のトレンドをみてから、当該サービス市場の動向・競合企業といったミクロ情報まで網羅的に情報を集める方法です。

もう少し具体的にすると、
Ⅰ.現状の医療費・今後のヘルスケア市場規模はどうなるのか?
Ⅱ.ヘルスケア市場全体の予想と比べて、対象サービス市場の成長性はどうか?現状の市場フェーズはどこにあるか?
Ⅲ.想定される競合企業はどこか?特徴は?競争優位性はあるか?

そこまでの情報を把握した上で、自社は参入すべきか、見送るべきかが判断できるようになります。

もう一つの方法は自社の意思決定基準に照らし合わせて設計する方法です。
どういう状態ならYesか、何がわかればNoとするのかを予め決定した上で情報を集めます。
例えば
Q1. 5年後の医療市場は成長しているか?
Q2. 想定されるサービス購入層は東京都に○○人以上いるか?
Q3. 競合するサービスで成功している企業はいないか?ブルーオーシャンといえるか?
Q4. 競合他社は類似サービスで利益がでているか?

このように検討すべきポイントを抽出し調査を行います。

骨子を作るべき理由がお分かり頂けたかと思います。

ただし、一つ留意すべきことがあります。

それは全ての情報を正確に集めることはできない可能性がある点です。

基本的には公開されている二次データを集め、検討することになるためニッチ市場になるほどそもそも情報が存在していないことがしばしばあります。

もちろん、リサーチ会社に依頼をすると独自で調査を行ってくれます。
しかし、その分費用がかかるので悩みどころかもしれません。

緊急度と重要度および難易度から自分で調べるか、外部に依頼をするか、一番納得感のあるご判断されると良いかと思います!


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