前回はマーケティングでは相手(消費者・企業)の心を理解することが大切だとお伝えしました。
具体的な事例を前回同様、鹿毛康司さん著書の “「心」が分かるとモノが売れる”から紹介していきます。
前提として押さえておきたいのが、人は95%が無意識の中で行動を起こしているということです。
例えば今日朝か起きてまず何かしたか覚えていますか?
また、ランチで注文したメニューはなぜ注文したか、論理的に説明できますか?
全ての行動、言動を意図的にしている方はまずいないと思います。
ではどうすれば心を理解することができるのでしょうか。
実践的な方法として3つのステップがあります。
<ステップ1>
自分の行動を書き出す:一日に取った行動をメモし可視化する
<ステップ2>
感情や意識に潜む心を見つける:解釈を一度取り除き、新たに事柄の解釈を行う
<ステップ3>
封印している心のフタを開ける:隠れている闇の部分を覗きにいく
トレーニングを繰り返すことで、相手が本当に考えていることは何か?誰も気づいていない、本当の気持ちは何なのか?私たちが商品・サービスを提供するユーザーのことを真に理解できるようになります。
最近では企業がSNSを活用し、意図的に “バズる”ことを狙うケースをよく目にします。
フォロワーを増やすために様々な施策を打ちますが、結局のところ不発に終わることもしばしばあります。
誰が見ても綺麗な戦略がであっても、上手くいかない理由は心の理解不足が原因かもしれません。
マーケティングの中心には常に顧客・消費者がいます。自社都合で売ろうとしても相手は振り向いてくれません。
「誰に」「何を」「どのように」提供するか、時に論理的に、時に直観的に、何がベストな選択になるのか、客観的に振り返る時間を持つもの良いかもしれません。