はじめに
コロナウイルスの影響で、昨年度末から多くの自治体で休校の措置をとりました。緊急事態宣言も解除され、少しずつ通常登校へと切り替わってきています。
しかし、もうすでに6月。新年度の始まりはおろか、1学期の約半分が過ぎてしまいました。
休校措置が明け、これから学校生活はどうなるのか?特に保護者の皆様が気になっていることは「学習の遅れについて」ではないでしょうか。
【休校明けの不安①】では、文科省の通知について解説します。
【休校明けの不安②】では、今後どんな対応が予想されるか、保護者の方へ
のちょっとしたアドバイスをさせていただきます。
少し長いですが、お力になれたら幸いです。
分かりやすくお伝えすることが目的のため私の解釈・話し言葉で書きます。
齟齬がある可能性がございますので御了承ください。
通知文をご覧になりたい方は、文科省のHPよりご覧ください。
文科省の通達
休校措置によって、学習の遅れが心配されます。授業の内容はどうなるの?夏休みに授業するの?など様々な疑問があると思います。
文科省が5月15日に都道府県教育委員会などに出した通知文
『新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた学校教育活動等
の実施における「学びの保障」の方向性等について(通知) 』
の内容から、該当する部分をかみ砕いてご説明します。
2.子供たちの「学びの保証」のための教育活動について
(中略)
(1)登校日の設定等による学校での指導の充実
〇前提として、学校教育は「教師から児童への対面指導」「児童同士
の関わり合いを通じて行われる」ものです。
〇その趣旨を踏まえて、感染拡大防止に十分配慮しながら、教師が様々
な工夫を行いつつ、学校における指導を充実させることが必要です。
〇具体例として…
・臨時休校中も登校日を設ける
・空き教室などを利用し、分散登校を実施する。
・1コマ(※1)を短縮したうえで、一日当たりの
授業コマ数を増やす。
・長期休業期間(夏休みなど)の短縮。
・土曜日の活用
・学校行事の重点化、準備時間の削減
などを行うことで、学校での指導を進めることも考えられる。
〇小6・中3の児童生徒については、優先的に学習活動を再開できるよ
う配慮する。併せて、小1の児童にも配慮する。
〇各教科の授業時数(※2)時数を下回ったことだけで、規則に反する
反するものとは考えません。
〇文科省において、人的・物的体制整備への取組を示す予定です。
(2)年度当初予定していた内容の指導を本年度中に終えることが困難な場合
の対応
〇(1)の対応をした上で、学習内容が終わらなかったとき次の①②の
ような特例的な対応をとることも考えられる。
①最終学年以外(小1~5、中1・2、高1、2)は、終わらなかっ
た内容は、次学年や次々学年での指導をする。
②「学校での授業」で行う学習活動を重点化する。個人でも実施可能
な学習活動の一部を、地域や家庭などと連携し学習計画に位置付け
その状況や成果を丁寧に把握する。必要に応じて個別に指導を行 う。
※1 学校で言う「1時間」のこと。
※2 1年間で行うべき「授業のコマ数」と考えてください。
要するにどういうこと?
ここからは、私の解釈の色が強くなります。
〇(1コマを短くして)1日7時間にしたり、夏休みを短くしたり、土曜
日を登校日にしたり、行事を削減したりして学習の遅れを取り戻しても
いいですよ。
〇授業時数が足りなくても、それだけで違反とは捉えません。
〇最終学年以外は、次やその次の学年で、学習しても良いです。
〇学習内容によっては、家庭等での学習にする場合もある。
今後どうなる?といきたい所ですが…
申し訳ありません。一番知りたい所かと思いますが、ここまでが想像以上に長くなってしまいました。
次回【休校明けの不安②】で、今後どうなることが予想されるのか、保護者の方へのちょっとしたアドバイスを含めて更新します。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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