英文を読むということ

記事
学び
英語を学習をこれから始めようという人にとって、英語を読むことがどういう思考をするのか分からない人も多いと思います。

一つ参考に英語を読む時の僕の思考を書いてみようと思います。

例えば、以下のような文章があります。

この文章はAIで生成したものです。

"Every morning, Tom walks to school. He usually meets his friend Sarah on the way. They talk about their classes and plans for the day. Today, they are both excited because they have a science project to complete. They are planning to work on it together after school."

そして、こちらが和訳になります。

「毎朝、トムは学校に歩いて行きます。通常、途中で友達のサラに会います。彼らは授業やその日の計画について話します。今日は、彼らが科学のプロジェクトを完成させなければならないので、二人ともわくわくしています。学校の後で一緒に取り組む計画です。」

では、一文ずつ見ていきましょう。

"Every morning, Tom walks to school."

短い文ですが、ポイントは二つあります。
Every morningは名詞です。
実は名詞の中の活用法に、副詞があります。
これは副詞としての名詞の活用法になります。
この場合、何を修飾するかというと主節の動詞であるwalksになります。
毎朝、歩く となるわけです。
ここが一つ目のポイントです。

そして、Tomが主語となり、動詞がwalksの
SVの形の文章、第一文型ですね。

ここまでは普通の構文です。
ここで、toという前置詞が来て、schoolが突然来ているんですね。
ここで違和感を感じる人もいることでしょう。
そう、冠詞がない訳です。
これは、「登校する、学習のために学校にいく」といった時には冠詞をつけない慣習によるものです。
建物としてのschoolであれば、go to the schoolとなります。

次の文章へ行きます。

"He usually meets his friend Sarah on the way."

SVOの第三文型ですね。
ここでも一つポイントがあります。
Heが主語で、meetsが述語、his friendが目的語になります。
ここで、Sarahがあるのだから、第四文型では?と考える人もいるかもしれません。
しかし、これは名詞の活用法の一つでもある、「同格」になります。
meetsが第四文型を取れないからですね。
そして、明らかにSarahは頭文字が大文字になっていて固有名詞というのが分かるので、his friendと同格なのだと分かります。
あとは、on the wayで前置詞 + 名詞で副詞句を作るので、meetsに掛かる副詞という風に読めます。
副詞は、動詞か文を修飾することができるからです。

次の文章行きましょう。

"They talk about their classes and plans for the day."

さぁ、ここでも一つポイントがあります。
ピンときた人もいるかもしれません。
and がある訳ですね。
このandは何と何を並べているのかを見る必要があります。
andがある時は、まずはandの右にある単語を見ます。
plansがありますね。そして、s がついてるので、もしかすると三単現のs?と思う人もいるかもしれません。
しかし、主語がTheyになるため、単数ではないので動詞ではなさそうです。
そうすると、andを左に一個ずつ見ていくとclassesという複数語があります。
なるほど、この複数形と並列に並んでるんだなと分かる訳です。
覚えておいて欲しい項目は、and は「同じ性質」のものを並べます。
右にある語が動詞であれば、左にある比べるものも動詞でなければなりません。
そうしていくと、andやorが出た時も自信を持って、何が並列しているか分かります。

次の文章にいきましょう。

"Today, they are both excited because they have a science project to complete."

ここでは二つポイントがあります。
Todayは、先ほどもあった副詞としての名詞活用法ですね。
しかし、これは先ほども出たのでポイントではありません。
大事なのは、文と文が繋ぎ合わさっているところです。
よく見るとこの文章、二つ動詞が見えます。
are と have です。
一つはbe動詞ですが、be動詞も動詞になります。
つまり、主節が二つある文章になる訳です。
しかし、セオリーで言うと、二つ動詞がある文はあり得ません。
ではなぜ、二つあるのでしょう?
それを可能にしているのは、because によるものです。
becauseは接続詞と言います。
接続詞は、文と文を繋げる性質を持ちます。
becauseより左の文は、they are both excitedです。
becauseより右の文は、they have a science project to completeになります。
この二つの文を繋げている訳です。
これが一つ目のポイントです。

もう一つのポイントは、they have a science project to complete にあります。
to不定詞と呼ばれるものです。
to不定詞の動詞は、直前の名詞を目的語にとる形容詞用法になります。
漢字がいっぱいで分かりずらいですね。
ここで重要なのは、completeが他動詞と呼ばれる、目的語を必要とする動詞というところがポイントになります。
completeには目的語が必要なのです。
「〜を完遂する」という言葉の「〜を」の部分を取り除くと「何を?」という疑問が浮かぶと思います。
この「何を?」の疑問が浮かぶ動詞は、他動詞と思ってもらって良いです。
このように、他動詞が不定詞として名詞の後にある場合、直前の名詞を修飾する形容詞となることが多いです。
ここでいうと、「プロジェクトを完遂する」と言い換えることができますね。
このように後ろから名詞を修飾する形容詞用法を、後置修飾と言います。
受験でもよく出ますし、日常の文章でも多用される表現です。
名前は覚えなくても良いですが、こういうパターンがあるというのを覚えておくと良いです。

そして、最後の文章へいきましょう。

"They are planning to work on it together after school."

ポイントは1つあります。
現在分詞 といわれるものがあります。
planning のところです。
分詞とは何か。
分詞は、語尾が、-ed か -ing で終わるものになります。(厳密には例外のパターンもあります)
wanted とか、talked、seeingや、speakingも分詞になります。
-ed で終わるものは、過去分詞と呼ばれます。
-ing で終わるものは、現在分子と呼ばれます。
これらの用法は、「副詞」か「形容詞」になります。
副詞の用法はここでは説明しません。
形容詞である現在分詞は、補語の役割を持ちます。
be動詞が直前にある場合、主語の状態を表すことになります。

ここら辺は少し複雑ですが、be動詞の使い方や、補語のより詳しい説明は講義の中でするので安心してください。

そして、今回の文章では、are というbe動詞があるので、主語であるTheyの状態をplanningが形容詞として表現しているのです。
現在進行形とも呼ばれる表現です。
状態を表すので、「まさに今、計画中」というように頭の中でイメージできるわけです。

全ての文を読んでみました。
上記は、英語学習初心者に向けた文章をAIに作らせたのですが、このような事を考えて文章を読んでいく必要がありますし、書く時や話す時もこの考えを基に文章を組み立てます。
当然ですが、読むよりも負荷の高いことをするので頭を英語の脳にしないと難しい面もありますが、読むことをしっかりやっていけば、上記のような考え方が癖になり、徐々に負担は減っていきます。

このようになるために、英語を読むという知識を身につけていく必要があります。

より詳しい読み方を学びたい方は是非こちらのサービスをご覧いただけると嬉しいです!

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す