うつ病の本質とは

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コラム
19歳のときにうつ病と診断されて、20年弱。
ここ数年でやっと、回復の実感を少しずつながら持てている私です。

20代は心療内科の先生を信頼して、薬物治療を続けました。
30代に入り、強いけん怠感はあるものの憂うつ感はかなり和らいだこともあって、自分から希望して少しずつ抗うつ薬を減らしていきました。

うつ病治療の中心は今も、薬物療法と休養というのが一般的です。
しかしながら、思うようには改善しない人もいます。
私は、10代20代の頃にうつ病の本などに書かれた一般的な説明を、鵜吞みにしてしまったことを後悔しています。
それらがデタラメだった訳ではありません。ただ、鵜呑みにしてしまうことで本質からは遠ざかってしまったと思います。

うつ病の本質は、「悩みごと・困りごと」に尽きると思います。
うつ病は脳の疾患とも聞きます。けれども、脳に異変が起きたのは悩みごと・困りごとがあったからではないでしょうか?
その中には、自分ではどうにもならないことや人には相談できないこともあるでしょう。
また日常生活を過ごすために、意識的・無意識的に心にフタをしていること。フタを開けると、もっと具合が悪くなることもあるでしょう。
人の心には、単純さも複雑さもあります。

一般的診断基準に沿って何年も、漫然とお薬を処方するだけの専門医というのは、「ちょっと違うのではないかなぁ。」と私は思います。

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