熱性けいれんのときどうする?

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こんにちは。
みなさんはけいれんの時に立ち会ったことがありますか?
ない方がほとんどだとは思いますが、もし立ち会ったことがある方はとても怖かったと思います。
頭ではわかっているけど、いざ目の当たりにすると慌ててしまいますよね。
私も白衣を着ていないとどうしよう…となってしまいます。
白衣を着るとなんでも大丈夫になります。スイッチが入るんですね。

脱線しましたが、
けいれん時の対応についてお話したいと思います。


痙攣は
①【熱性けいれん】と②【無熱性けいれん】に分けられます。
きょうは①熱性けいれんについてお話します。

【熱性けいれん】
有熱時に起こる左右対称のけいれんのことです。
好発年齢は生後6ヶ月〜6歳くらいまで。
原因は様々です。
多くは15分未満でおさまり、脳に障害は残らないとされていますが、
20分以上続くものもあります。
また、24時間以内に何度か繰り返すこともあります。

ここでは原因や病気については詳しくは触れません。
ホームケアについてお話していきますね。


けいれん出現の時間を声に出す

けいれんが起きた時に、まずは時間を計測するために時計を見ましょう。
見るだけでは覚えていられないので、時間を声に出します。
声に出すと記憶の片隅にいてくれます。
スマホが近くにあれば、すぐに動画を撮影して撮影時に時間を読み上げるのも効果的ですね。
動画を撮影していれば、医師の診察の参考になるかもしれません。

5分以上のけいれんは救急要請すべし

わたしは親御さんに向けてこのように指導しています。
「けいれんを起こしてから30分以内に治療開始するのが望ましいとされているため、
けいれん出現時間+救急要請から到着までの時間+搬送時間=30分以内
にする必要があります。
もしけいれんが5分でおさまれば、自宅で様子をみてよいのですが
5分以上続くようであればすぐに救急要請してください。
また、けいれんがおさまっても麻痺があったり視線が合わない、けいれんを繰り返す場合は救急要請しましょう。


救急要請の必要がないけいれん

・5分以内におさまる
・熱はあるけど元気
夜間など診療時間外は救急要請せずに、翌営業日の病院を受診しましょう。
日中の場合は診療時間内に自家用車などで病院を受診してください。

けいれん時の注意点

・大きな声で呼びかけない
・揺さぶらない
・口の中に何も入れない

…とにかく刺激がないようにしてあげてください。



いかがでしたか。
けいれんが出現したらどうしたらよいか、イメージトレーニングしておくと
動きやすいかもしれないですが、実際に起こると慌ててしまうでしょう。
でも大丈夫。
けいれん時は救急要請してよい!とおぼえていてください。
だれも責めません。
病院に到着して、何もなければそれでよかった。それだけのことです。

余談ですが、
救急要請時にはお子さんの靴とタクシー代を持っていくと便利ですよ。

読んでくださってありがとうございました。



看護師みぃ

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