ECサイトデザイン改修で売上はアップするのか?

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ビジネス・マーケティング
ECサイト運営している企業なら、
どこでもサイトデザインの改修を考えたことがあるだろう。

売上=UU×転換率×客単価

これはECサイトを運営する上で
必ず確認しなければならない指標だが、
サイトデザインの改修によって、
転換率、客単価を上げようと試みる。

サイト自体見やすく便利になれば
当然売上は上がるだろうと考えるのだ。

しかし、これはかなり注意が必要だ。

確かに長期的に見れば売上は上がる傾向にあるのだが、
短期的に大きく下がることを覚悟してほしい。

なぜECサイト改修で売上が下がるのか?

こんな経験はないだろうか?

いつも使っていたサイトのインターフェイスが新しくなって、
どこに何かあるか分からない。

以前の操作性に慣れてしまっていたので、
今更新しくなったサイトでは手間取って
購入する気が失せてしまった。

そう。まさしくそれが顧客心理なのだ。

いくら見た目が分かりやすく、
操作が簡単になったサイトになっても、

顧客としては
慣れたサイトの方が新しいサイトより断然使いやすいのだ。

結果として
わざわざ他のサイトで同じようなものを購入したり、
買おうと思っていたタイミングで購入を控えられてしまったり
ということになり、売上を下げることになってしまうのだ。

また、最悪なのは他のサイトで気に入った商品を発見すると、
顧客は一生戻ってこないこともある。

非常にもったいない。

場合によっては企業として
致命的なダメージを被ることもある。

私は衣類ネット通販会社にいた時、
これをやらかしてしまったので、
悔しさが実感として分かる。

だから今サイトのデザイン改修を考えているところは、
一旦立ち止まって欲しい。

ではサイト改修はしない方がいいのか?


これはこれで違うのだ。

離脱率の多いページ、
アクセスが多いページはどんどん改修して行ってほしい。

決済の導線、決済方法の改善など、
少しずつこまめな改修を行い、
売上アップを目指さなければならない。

今までお伝えしたのは、
大規模な改修で、リピーターが次に訪問した時に
あれ、ここはいつものブランドページだろうか?
と疑問を持つレベルだ。

しかし場合によっては、
大きくなデザイン変更を余儀なくされることもあるが、
その場合は前のページを一定期間必ず残し、
完全に移行するまで慣れてもらう工夫をしよう。

なお、ここまでの話はあくまでも継続的に
一定の売上が上がっているサイトに限っての忠告だ。

全く売上が上がっていないところは
どんどん改修して売上に繋げて頂きたい。
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