自己イメージを修正する

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こんにちは。うららです。


パソコンを置いているデスクの上に
わたしの写真が置いてありました。

たぶん親が置いたのでしょうが、
なぜその一枚だけをそこに置いたのか、
理由はわかりません。

写真に写っているわたしは16歳。
アメリカ留学から帰国した直後に
撮られたものでした。

留学プログラムに参加した
わたしたち学生と保護者は、
「アメリカでは確実に太ります」と
あらかじめ警告(?)されていたのですが
実際、その通りでした。

帰国したわたしの体重は
出発前より10キロは増えていたと思います。

空港に迎えに来てくれた父は
一年ぶりに会った娘が太っていたのが
よほどショックだったのでしょう、
「小錦(ハワイ出身のお相撲さん)かと思った」
と、何度も何度も言っていました。

母や親戚たちからも
「太った」「太った」と言われました。

バリバリ昭和な時代です・・・

今でこそ体重と美醜は関係ないと
多くの人が考えていますが、
当時はデブ=ブスという価値観が主流でした。

両親が太った人を批判するのも
さんざん見聞きしていました。

だから、太っている自分がいやで
アメリカで撮った写真も
自分が写っているものは
すべて捨ててしまいました。

そんなわけですから、
デスクの上に出現した写真を見て
まず思ったのは「えっ! なんで!?」。

ゾッとしました。腹も立ちました。
見たくない!! と反射的に写真を掴んで
自室のゴミ箱へ向かいました。

破いて捨てようとしたとき、
手が止まりました。

あれ・・・っ?
そんなに太ってなくね??

記憶の中のイメージと違います。
写真に写った16歳の自分の姿を、
あらためて見直してみました。

えっ・・・?
全然ふつーじゃん!
女子高生なんて大体みんな、このぐらいだよ?

拍子抜けしてしまいました。
笑いと涙がこみ上げてきました。

太っているのは悪だという価値観を
わたし自身が鵜呑みにし、
真実として受け入れた。

周りがなんと言おうと
それが自分にとって真実でなければ
華麗にスルーできたはずです。

わたしをいちばん傷つけたのは
わたしだった・・・とわかりました。

いま、その写真は
自室の鏡に貼ってあります。
ふつうにかわいいっす。
記憶なんてホントあてにならない!


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