リフォームを考えている方に建築士の私が伝えたいこと

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【リフォームを考えている方に建築士の私が伝えたいこと】

リフォームとひと言に言いましても、
・現在お住まいのお家をリフォームする
・中古住宅を購入してリフォームしようと考えている
・現在お住まいのマンションをリフォームする
・中古のマンションを購入してリフォームを考えている
などが考えられます。みなさんもどれかに当てはまるのではないでしょうか?

この中で、建築士の私がお伝えしたいこと
・現在お住まいのお家をリフォームする
につきましては、今まで住んできた愛着もありますし、リフォームしてお風呂やキッチンなどを新しいものに替えたり、位置を変えてより住み心地の良いお家に変更する、ということに賛成します。
しかし、以前のblogでも書かせていただきましたが、建てられた時期により、
耐震性、温熱環境(暑い、寒い)、建材の化学物質などについては、検討が必要ということはお伝えしました。

私が相談を受けた際に、もう少し考えましょうとアドバイスさせていただくケースは
・中古住宅を購入してリフォームしようと考えておられる方
です。

新築を購入する・建てるだけの費用がないので、中古住宅を購入して必要なリフォームをして住もうと考えておられる方は多いと思います。
また古民家風のお家の雰囲気が好きで、中古住宅を購入して、と考えられる方もおられるでしょう。

しかし、中古住宅は工事してみなければわからないところが多々あります。
『耐震性』につきましてはも、旧耐震基準か否か、ということだけでなく、シロアリ被害はないか?
基礎に鉄筋が入っているか、構造上の筋交いがきちんと入っているか・金物があるか、土台や柱、梁などがきちんと入っているか。
『温熱環境』につきましても、断熱材が入っているか、窓などのサッシは寒くないか?
『建材』につきましても、現在の基準よりも安全性が低い建材が使われていないか?

私が相談を受けて、中古住宅を購入してリフォームされた方はいらっしゃいます。
しかし購入する前に上記のような内容をきちんと把握していただき、物件探しにも同行もしくは資料を送っていただき、購入前にいろいろと検討した上で物件を購入していただきました。

それでも実際に床や壁を壊してみてみると、図面では入っているはずの梁が入っていなかったり壁には断熱材が入っていなかったり、シロアリの被害があり、土台や柱、梁などを補強しなければならなかったり、と予想以上の費用が発生してしまうこともあります。

これらの懸念材料も承知の上で、中古住宅を購入してリフォームしたい、と思える地域、中古住宅がみつかれば、全力でご協力させていただきますが、上記の懸念材料をあまり考えずに中古住宅を購入してリフォームしよう、としますと予想以上に費用が発生してしまうことがありますので注意が必要です。

もしも費用に関して、新築を建てるだけの費用がないために、中古住宅を購入してリフォームしようと考えておられる方がいらっしゃいましたら、私はまずは信頼のおけるファイナンシャルプランナーに一度相談されることをお勧めしています。

ここで敢えて、「信頼のおけるファイナンシャルプランナー」と書いたのは、なぜか?と申しますと、家を建てることを前提に、少々強引な提案するファイナンシャルプランナーがいらっしゃるためです。

よいファイナンシャルプランナーは、みなさまの人生をきちんと考えた上でアドバイスしてくれます。
例えば、お子さんの年齢、学校は公立を目指すか私立を目指すか、などは当たり前ですが、みなさまの趣味、その費用、車の買い替え、保険の内容含め、みなさまの人生を豊かにするためのアドバイスをしてくれます。
その上で、新築、リフォームなどを改めてご家族でご検討いただくことをお勧めしております。

マンションにお住まいでリフォームをお考えの方、マンションを購入してリフォームをお考えの方につきましては、『家賃収入で副収入』でマンションを購入する際の注意点を書かせていただきました。
現在のお住まいのマンションもしくは購入しようと考えているマンションが、それらの項目に該当しているかどうか、をご確認ください。

将来的に空き室が多くなり、維持管理ができなくなるようなマンションでなければ、耐震上の課題を除いてリフォームでよりよい環境にすることは可能と思います。
ただし、生涯にかけて、維持・管理費用を支払わなければならないことは注意が必要です。
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