③連れ子の痛み*

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*どんなに年を重ねても、あなたの真っ白な心はきっと変わらない*


〜13年前、シングルマザーだったわたしと7才の娘が
だんなさん、7才のお兄ちゃん、8才のお姉ちゃんと
一緒に作り上げた「家族」のお話です。〜


 学校で連れ子のお姉ちゃんのほうが、放課後教室の先生に
何か言われ、問題になったことがあった。

今はなんて言葉だったか覚えていないんだけど、
人を傷つけるとか、そんな悪意のある言葉ではなくて
ただ小学2年生の子にするには、あまり相応しくないような
難しい大人の話だった。

帰宅後、お姉ちゃんからその事を聞いて、少し違和感を覚えたわたし、
会社から帰っただんなさんに話してみると、
やっぱり少し心配だから、事実確認をした方がいい、と言われ、
翌日、いつも相談に乗ってくれていた教頭先生に相談した。

当事者に事実確認をして、報告しますと言ったあと、
数日後に返ってきた答えは、

「お姉ちゃんが嘘をついている」
という内容のものだった。

やんわりとオブラートに包まれていたけど、

「お母さんが実のお母さんではないから、家庭のストレスから
 精神的に不安定でそのような発言をしたのかもしれない」

わたしは、真っ先に”わたしの責任なんだ”と
思い、
「申し訳ありませんでした」
と平謝りしてしまった。

家でだんなさんに話すと、
それは違う。と、

「僕たちは子供たちにストレスをかけるようなことはしていないし、
 もし、どうしようもなく、つらいことがあったとしても、
 お姉ちゃんは、嘘をつくような子ではない。」

毅然とした態度のだんなさんに、
目が覚めたのと同時に、

わたしは、お姉ちゃんより
先生の言う事を信じてしまった。
嘘をついていると認めてしまった!!

それがとってもショックでした。



これが自分の産んだ娘だったら、どうしたでしょう。

赤ちゃんのときからずっと一緒だから、
どんな性格か理解してるから、、
嘘をつくはずないって信じられたんじゃないか。。

ひとを信じる材料は、

どれだけその人を知っているか、
どれだけ理解しているか、

だけではない。

まだ理解できないところがあったとしても、
まだ知らない面がたくさんあったとしても、

わたしに見せてくれた笑顔。
わたしにかけてくれる言葉。

どんなとき喜んで、どんなとき泣く子か、



わたしはもう知ってる。



この子はどんな状況になっても、きっと嘘はつかない。


だんなさんは、
「継母の負い目みたいのがあるから、仕方ないよね」
と慰めてくれて、
先生へは、今度はだんなさんが話してくれた。


「あなたは、娘が嘘を付いているところを実際に見ていますか。」
「あなたは、娘と直接話した先生に、あなたが直接確認をしましたか。」

答えはどちらもNOでした。


「もう一度、直接確認してみます」
と約束してくれた教頭先生。

翌日、
「本当にすみませんでした」
先生が事実を認め、謝罪がありました。


だんなさんは

「妻に謝ってください」

「再婚だから、親が血がつながっていないから、
 そんな偏見でものを見ることを、
 この学校の子供たちに教えないでください」

「私と私の妻は、人に恥じるような子育ては一日だってしていない。
 それを毎日続けてくれている妻に感謝しています」

と言ってくれました。

わたしも、だんなさんみたいに思えるように、

”今日を生きよう”

そう決意した出来事でした*

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