怒りは二次感情~奥にある感情を知って怒りに支配されない~

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怒りの感情って、感じた後にすごく嫌な気分になったり、相手に怒ってしまって後悔したりしたことありませんか?
怒りは、感情の中でも1番パワフルだと言われています。
そのため、少しの怒りでも体力が消耗するのです。
怒りって、実は二次的な感情で、本当は、奥にもう一つの感情が含まれているのですよ。
その感情に目を向けることだけでも、怒りから解放されたり、相手への伝え方が変わったり、伝え方が変わることによって、相手の受け止め方が変わったりします。
怒りの底にある感情・・・
それは、例えば悲しい感情があります。
親だったり、彼氏だったり、自分にとって大事な人が、自分のことを大事に考えてくれなかったことによる悲しさ。

例えば、自分とのデートは最近してくれてないのに、夫が会社の女性とランチなんかに行っているのを知った時。
「あなたはわたしのことなんてどうでもいいのね!いつもそう!その彼女と仲良くしたら! 」
なんて怒ってしまったら、話し合いにもならなくなってしまいます。
「俺は仕事で忙しくて、部下との付き合いも大事にしてるのに、君は全然理解してくれないじゃないか! 」
ってなっちゃう。
「私は、あなたの心が私にあることを信じているし、仕事が忙しいのも尊重してるつもり。 でも、ほんのちょっとの時間でも、私のために時間を作ってからたらすごく嬉しいと思ってて、だからものすごく悲しくて寂しくて、彼女に嫉妬しちゃったわ。 」
なんて言われると、男性は、
「君が1番大事だよ。心配かけてごめんね。今度ちゃんと2人でどっか行こうね。 」
って言いやすくなるもの。

彼や帰りが遅くて連絡がない時、とても心配して夜眠れなくて、帰ってきた途端、
「遅くなったら連絡してって言ったでしょ! 」
なんて怒っちゃっうより、
「とても心配で眠れなかった。 」
という第一感情を伝えた方がうまくいくもの。
怒りの最初に感じる感情は、悲しみや、寂しさや、虚しさであったり、苦しみや心配であったりするのです。

また、それは、相手が悪い、一般的におかしいというような言い方ではなく、”私は”こう感じた。という”私主体”のメッセージにすることが大切です。
「あなたのこういうことも理解できるけど、”私は2、こんな時こういう風に感じた。
そうすると、彼を責めることにはなりません。

どうしても腹が立ってしまった時は、ちょっと立ち止まって、悲しかったのかな、寂しかったのかな、虚しかったのかな。と考えてみるようにしましょう。

また、他にも、自分のことを侮辱してくるようなことを言う人がいたりすることもあります。
そんな時も、
「私はそんなふうに言われて傷つきます。」
と一言だけ伝えるか、おうむ返しで、
「あなたは私のことをそんな風に考えているのですね。」
とだけ伝えて、その場を去りましょう。
相手をすることに意味はありません。

最後に、自分の子供が、部下が、自分の思い通りにならなかった時に湧いてくる怒り。
それも、一呼吸おいて、少し頭を冷やして、
相手の言い分や考え方も聞こうとする姿勢を持てるといいですね。

怒りは、自分を守るためにとても大切な感情です。
だからこそ、うまく付き合っていけたらいいですね。

追伸
ナポレオンやリンカーンと言った歴史上の偉人でも、部下が思うように力を発揮してくれなかった時などは、腹が立って腹が立って、「なんでお前はそんなこともできないんだ」というお手紙をしたためては捨て、したためては捨て、幾晩も我慢したそうです。
そして、最後に、その手紙を全て捨て、やってくれたことにだけ対して褒めて、感謝したそうです。
そうすることで、部下はもっと上司のために頑張ろうと、期待に応えようとしたのです。

腹が立つことが決して悪いことではありません。
腹が立った時に一歩立ち止まって、自分の心と対話してみる時間をもつと、自分のもっと奥にある気持ちに気付いたり、
相手に上手に自分の気持ちを伝えられたり、
そのことによって関係性が悪くならないで済んだりすることもあるのです。
という怒りとの付き合い方のお話でした。

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