親が子どもにレールを引くことに関して

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コラム
子どもが歩む道は、親が決めるべきものでなありません。
子どもは親の自己実現の手段ではないからです。
だからといって、勝手にしろと放置するものでもありません。
子どもは、歩き方も、選択肢も、歩いた先に何があるのかも知らないからです。

選択肢や経験を与えてあげるのは、親の役目です。
やってみなければ、楽しいかどうか、向いているかどうか、分からないからです。
勉強が嫌だという先入観があっても、やってみたら楽しいこともあるかもしれません。
知らないことを知ることができるって、本来楽しいことだからです。
できなければ責められる、否定される、自信を失ってしまうと思い込んでしまうと、たちまち勉強も楽しいものではなくなります。
一緒にがんばってくれる人がいたり、努力すればできたりしたら、たちまち楽しくなるのです。

部活でも習い事でもお受験でも、親が与えたいものを与えてあげることはいいのです。

ではどこまでがレールかというと、
就職するまで、結婚するまで(精神的、金銭的に自立をして1人で歩き始めるまで)です。

親が知らない世界なら、一緒に覗いてみる必要もあるでしょう。
やってみて、嫌ならやめればいいし、ダメならその時どきで一緒に立ち止まり、続けるのか、違うことをするのか、どういう道があるのかを考えればいいです。
決して導くことをやめるでも、親の言う通り、思う通りにさせるわけでもありません。

導きながら、思い通りにいかないことは山ほど、失敗も山ほど。
それは、子どもも、親もです。
その道を共に歩むことが、子どもを健やかに一人前に育てる道です。

できないことを責めることはいけません。

無償の愛を与えてもらっているのは、子どもではなく親の方です。
生まれた瞬間から、子は親に無償の愛を注いでいるのです。
親が自分を愛してくれることを疑いもしないのです。
もし、親を避ける何かがあったとしたら、それは、避けるべき傷ついた何かがあったからなのです。
それでも、心の底では親の愛を欲しくて、試したくて、信じているのが子どもです。

子どもは、親から酷い言葉を言われたら、ずっと覚えています。

親は、伝えたいことは伝えるべき、こんな風に育ってほしいという願いも伝えるべき、その上で、子どもの願いにも耳を傾けましょう。

しかし、子どもを傷つけるような言ってはいけない言葉もあります。
それは、子どもの内的な探究心や自信や希望を奪ってしまうかもしれません。

自分も相手も大切にしながら相手の気持ちに耳を傾けること、自分の気持ちを話すこと
何歳になっても難しいけれど、
親が率先してそれをしてください。

特に、見た目について悪く言うことは、絶対にやめてください。

それは、進路教育だけでなく、性教育の第一歩でもあります。

子どもには成長過程があり、その度に親の役割も変わってきますが、思春期に
子どもの行動を全て把握して管理する必要もありません。
信頼されていれば、受け止めてくれると信じていれば、子どもから打ち明けてくれるでしょう。
それでも、思春期になれば、親には言いたくないことも生じてきます。
今まで親に言ってきたことを、友達に話したりするようになります。
それは、成長の一貫であり、何らダメなことではありません。
子だって、親のプライベートなことも、すべて把握したいとは思わないでしょう。(例えば、自分の親が結婚する前に誰と付き合ってたとか、親の性的事情を聞きたくないですよね?)
言わないことがあってもいいのです。

そして、子どもから打ち明けられたことが、嬉しいことだけでなく子どもが傷ついたという悲しいことも時にはあるかもしれません、
それでも、育て方を失敗したとか、自分のせいにしないでください。
そうされれれば、子は悲しくなります。
自分は失敗作なんだと勘違いします。
悲しいことを相談されたとしたら、親が悪いわけではありません。
信頼されているのです。
だから、1番の味方でいてあげてください。

また、現在は、ほとんどの中高生がスマートフォンを持っています。
このことにより起こるいじめや自殺の数は数え切れません。
このことに関しては、親はある程度の管理をしてください。

また、小さい時に、子どもが静かにしてくれるからという理由で、YouTubeやゲームを好き放題与えていたとして、思春期になった途端、スマホばっかり見ないで宿題しなさい!は無理です。
今までよかったのに、何でダメになっちゃったの?というお話です。

スマホは必ず、時間なり、見る内容なり、ルールを決めましょう。

子どもに言うことを聞かせられるうちに、そのようなルールは浸透させましょう。

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