フォー屋のおっちゃんの粋な計らい

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ハノイで生活を始めた初めの1ヶ月、私は朝夕同じフォー屋に通い、同じフォーを食べ続けていた。
ある日、フォーしか食べない変な日本人を見かねたのか、私がいつも通り「フォー」を注文すると、店主のおじさんは素敵な笑顔で卵を片手に、
「落とすか?」
とジェスチャーをしてくれた。
フォーに卵を落とす、ラーメンに卵を落とすのと同じだ。
快く了承した。もちろんジェスチャーで。

こうして、この日から私のフォーは生卵を落としたスペシャルフォーになった。そしてここで「Trứng(卵)」という単語を覚えた。経験を伴った単語はすぐに覚え、忘れることはない。
Phở bò trứng (フォー、牛肉、卵)と注文できるようになったのはこの頃だったか。
ベトナムで生卵を食べても大丈夫なのだろうか?と思ったときには、すでにフォーの丼はスープだけになっていた。
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