怒りはあまり歓迎できない感情ですが
とっても大切な感情の一つでもあります。
怒り=悪いヤツ
ではなく
怒りをコントロールするためには
よく知ることが大切です。
日常生活でも
とっさに腹が立つことってありますよね?
例えば
①冷蔵庫にとっておいたデザートを家族に食べられた
②大切にしていた高価な食器を割られた
③新しい靴をはいたら靴ずれしてイライラした
④一口残しておいたランチを店員が黙って下げてしまった
⑤キャパオーバーしそうなところに上司が仕事をふってきた
これらに共通することは
「予定が狂った」ということです。
予定が狂うとどうしてこんなに頭にくるの???
それは「被害にあった」と脳がとらえるから
人間は本能的に被害にあうと反射的に
「やられた!」と感じて、それを避けたい、
そこから逃げたいという意識がはたらきます。
突発的な予定が狂うという状況は
まさに突然の「予定狂い」で非常事態
逃げることができない現実なので
反射的に「撃墜モード」に突入してしまいます。
もちろん、それらがすべて
撃墜しなくてはならないほどの被害ではなかったり
撃墜する対象でもなかったりするのですが
このような怒りは反射的なうえに、本能的な防御反応なので
怒りの内容は、そのときの気分や体調などでも変わるうえに
ときには支離滅裂だったり、混沌としていることもあります。
100%相手が悪いということもなく
予防することが可能な出来事も少なくありません。
普通、反射的な怒りの後はだんだんと冷静になって
「仕方ないな」、「なんとかなるだろう」などと
思えるとおさまるものですが
そう思えない人は
いつまでも怒り続け「言いがかり」に
しがみつくことになります。
誰かのせいにしたり
自分は悪くないと思ったり
受け入れられない現実から逃避しようともがきます。
中にはささいなことで逆恨みしてしまったりと
人間関係に悪影響を及ぼすこともあります。
こんなときの現実を受け容れられない悲鳴が
「言いがかり」です。
怒っている人は困っている人
そして
怒っている人の「言いがかり」に逆切れしてしまうと
事態が悪化するのは、ますます困ってしまうから…
とにかく、自分がとっさの怒りにとらわれたときは
「単に自分の予定が狂ったから困っているんだ」
と思ってみましょう。
そういう視点を持っているだけで
「とっさの怒り」は手放しやすくなります。
沸点が低いと自覚している人は
怒ってしまったときに思い出してみてくださいね。