未来視について

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占い
僕は職業柄、未来について「確認」をお願いされることがある。(占い師の方のほとんどは、そういう経験をしているでしょう。)多くの人が、未来を先回りして確認するために占いを利用している現状というのは、読者の方にもなんとなくご想像がつかれると思う。

今回は、未来視を禁止されることがある理由と、未来視を試みてもうまくいかないことや、そもそもみることに気乗りしないときがある理由を考える。それとは逆に、すんなりと未来視を行う許可が出るパターンについても見ていこう。


はじめに、未来というのは「固定された現象」ではない

確かに大枠において変わることがなくなった「確定した未来」というものもわりとあるのだが、ほとんどは流動的に変化し、起きる未来が消失して、多くの決断と行動の総和として、別の未来が生成される。

特に「恋愛カテゴリー」の鑑定に注意を要するのは、占い師の発言が実際に未来に影響を与えてしまう可能性が高いからだ。鑑定はできても、その鑑定内容のほとんどを伏せなければならないこともある。(実際に伏せるようにと指示が出る場合と、リーディングそのものを禁止される場合とがある。)

どれほど良い未来が鑑定結果として出たとしても、そしてその鑑定内容に嘘偽りがなかったとしても、その「結果」を得て、本人が慢心してしまい未来が変わることがある。夏の模擬試験でA判定を手にしてしまい、そのまま惰性で実力が伸びずに本番で失敗してしまう受験生のようにである。判定はあくまで判定で、そこにはデータ上「嘘・偽り」はないのだが、それでも判定結果と現実にズレが生じることはある。判定は判定、現実は現実ときちんと切り離すことができる方にでないと、このような未来視の結果をお渡しすることは難しい。

観測者の存在が、被観測者に影響する。だから、受けてはならないご依頼に関しても、エネルギー的に来ないように設定している。(つまり僕に依頼することができた段階で、聞く準備ができているとお考えになってよい。それでも僕が「お引き受けできない」とご返答さしあげる場合、その鑑定が必要だったというよりは、あなたと僕との間になんらかのその他の「やりとり」が必要だったとお考えいただいてよい。)


ところが似たような「ご依頼内容」であったとしても、すんなり未来を見せられて、それをご本人に伝えても問題ないと出る場合がある。

これは、ご依頼なさった方の「経験値」の高さによるものと思ってよい。多くの場合、そのような結果がもたらされる方というのは、未来というのが可変であり、変わる部分と変わらない部分、予測が当たりやすい部分とはずれやすい部分があるということを体感でご存知だ。

受け取った結果の如何にさほど一喜一憂なさらない方が多いのも特徴だ。もちろん、お喜びになることが多いが(僕は本当に良い未来しか見せてもらえないことが多い)、それもまた日々の積み重ねの先にあるということを無意識に、あるいはしっかりと意識しておられる。


僕としては、「未来視の鑑定」というものをご提供しても構わないと思っているので、ここで少し、経験値のかさましを行う。

天気予報が多くの場合、正確な予測を可能にしながら、突然の雨や天候の変わり目について、予測する日が遠ければ遠いほど修正を要するのも、多くの影響が入り組みあうことによって変化が生じるからだ。

株式市況や日経平均株価、競馬や競輪などの結果を占い師が予測しながら外すことがあるのも、リーディングや鑑定を行ってから実際にことが起こるまでのタイムラグの間に不確定要素があることによる。(そうでなければ多くの占い師は何の勉強もなく億万長者になっているはずだ。実際はそうならないことが多い。)

つまり、多くの理論が不完全だというよりはむしろ、我々の決断と行動とが想像以上に現実に影響を及ぼしているということだ。不断思っているよりも、人の「存在」は、影響力がはるかに強いということを知っておかれるだけでも運は良くなる。

短時間の変化ではさほど変わらない未来も、少し時間をかけてやるだけではるかに違う結果に到達するということが多い。人というのは、生きてそこに存在しているだけで大きな力の流れを受けていることを知っておくと、直感もまたはたらきやすくなる。

ではでは。




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