学びのポイント

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学び
この世にあるあらゆる活字媒体というのは、始まりがあれば終わりがある。辞書や百科事典には最初の項があれば、必ず最後の項があり、一桁の数というのも0,1,2,3, ...,8 ,9と、始まりがあれば必ず終わりがある。

原理的に言って、人の学びや教育にも始まりがあって終わりがある以上、我々が扱うものというのは有限でなければならない。そうでなくとも、学習意欲はともかく肉体的・精神的疲労というものがあるから、学びには時間的制約が必ずある。

ところが現実に起こることというのは周期性や相似関係はあるにせよ(命占はこの周期性やフラクタル構造を利用している。)、必ず新規的なものだから、ゆく川の流れが絶えずして、しかももとの水ではないのと同じように、我々の生きる現実は無限の可能性に満ちている。


そうである以上、すべての技術というのは目の前に起こりうる無限の現実を有限の方法によって扱うものであるほかない。つまり可能な限りの準備はできるが、使いこなせる道具のみですべての状況に対応できなければならない。



であれば、闇雲に方法を増やし、習得レベルの低い道具を増やすのはナンセンスだ。目的に合った方法を、目的にあわせて習得し、それ以外は捨てるという観察眼が大切になってくる。

「天網恢恢(てんもうかいかいと読む。)疎にして漏らさず」であるとか、「80:20の法則(パレートの法則)」をひくまでもなく、本当に学ぶべきこと、身につけるべき要所というのは限られている。小さな原因が、大きな結果を生むことが多いという事実は、学習者にとっても役に立つ。

最大公約数的な、誰にでも役に立つように書かれた記事になってしまったきらいはあるが、これはこれで役に立つであろうから公開しておこう。

ではでは。


※特に「数字」を扱うものについては、理論を学んだだけで済ますのではなく、現実のデータできちんと確認をとるようにしなければならない。それが説明の都合上の「文字」なのか、客観的統計データに基づく「数値」なのかということには注意を要する。そうでなくとも統計データというのは見せ方でいくらでも他者を誤解させることができるから、よく知らないままに迂闊に信じ込むと「思い込み」を増やすことになる。今回であれば、「80:20の法則」は本当に成り立つかどうか確認してみるとよい。(たいていの場合、この数字の通りには成立しない。ただし考え方自体は間違っていない。)
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