メンタルブロック解除 初めてのレストラン

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コラム
 メンタルブロックには、矮小化、理想化と言われる現象があります。
 矮小化とは、実際にうけた小さい頃の心の傷はそれ程大きくなく、実際より小さい傷だと勘違いしてしまう現象です。
 もうひとつ、理想化と言うものがあります。これは、子供にとっては、両親は絶大な存在です。大人の世話がないと子供はまっとうに生きていく事ができません。たとえ本人が納得が行かない事があっても従うしか無いのです。

 小さい頃の認識力では、大人が間違っていてもそれを間違っていると認識する事が出来ません。例え認識出来ても、小さい子供は無力です。

 例えば、虐待を受け続けた子供は、虐待を受けた原因は自分が悪いことをしたらかだと自分に嘘ついて、自分自身を納得させるようになります。

 両親は、自分を守ってくれる絶大な存在だから自分に酷い事をする訳ないと理想化する事で、ネガティブな感情を押し殺しメンタルブロックが形成されます。

 大人になってからの子供の記憶は、この理想化と言うフィルターを通してみているために、酷い事をされてもあまり実感が伴わないと言う事になります。

 自分の両親が自分に酷い事をする訳がないと言う理想化は、注意深く探さないと見つける事が出来ません。これは、他の人に自分の小さい頃の話しを詳細に話した時に、第三者の視点でみるとハッキリと自覚出来るようになります。これは、カウンセラーやセラピストに話しをする事で客観的に見てもらう事が出来ます。

 自分にも、矮小化、理想化と言うものがありました。自分の中では、ちょっとした嫌な記憶でも実はかなりネガティブなエネルギーを含んでいて驚きました。メンタルブロックを解除するのにかなりの時間を要しました。

 自分の幼稚園の頃に、父親に始めてレストランに連れて行ってもらいました。
 初めてのレストランです。何を頼んだら良いかよくわからなかったように思います。そして、そのレストランのメニューは、文字ばかりで、写真とかはなかったと思います。

 幼稚園の子供が始めてレストランにいって、何を頼んだら良いか分らないのは、今にして思えば当然です。外食自体がほとんど無かったと思います。

 父親からは、何を食べたいのか急き立てられ困ってしまいました。そこで、父親から「カレーライスで良いか?」と聞かれました。自分が見慣れたメニューはカレーしか無かったのだと思います。自分は、嫌々でしたがカレーを注文する事になりました。

 幼稚園児にとって、大人が食べるカレーは、美味しく無いんですよね?大人なら想像出来ますよね?

 美味しくなくて、量も多くて食べ切れないでいると、父親にせっかくレストランまで来てカレーを食べさせたのに、残した事に対して叱られた記憶があります。家は貧しかったのに、無理して父親が頑張ってレストランにつれて行ったのに残したから叱られたとも思っていました。
 大人になって振り返ると

 ・せっかく始めてレストランに行ったのになぜ家でも食べれるカレーだったのか?
 ・そもそもレストランで出るカレーの味は子供向きではありません。
 ・カレーの量も子供が食べきる量でもありません。

 大人になって考え直すとせっかくの始めてのレストランのイベントは、だいぶ酷い目にあったなあと改めて考え直す結果となりました。

 記憶の中では、単なる嫌な記憶でしたが、じつは、非常に強いネガティブな感情がインナーチャイルドとして残ってしまったのです。

 今日は、美味しいカレーを食べようと思います(笑)。



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