ワーホリでホームレス in Canada(モントリオール)

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KendrickEXPO
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第1章 人生初ホームレスデビュー

記念すべきモントリオール1日目、家に泊めてくれているクザビエ(仮名)とレイ(仮名)が近所のお気に入りのカフェに連れて行ってくれた。かわいい店内では生ピアノで小柄な女性が弾き語りをしている。入って1秒でこの場所に心を射抜かれ、もはや“一切れ”と言うサイズではない大きさのキャロットケーキを頬張り、生音楽とコーヒーで皆無言で、かつ心地よい午後を過ごした。のちにこの店のシステムを知り、定期的に演奏することになるのだがそれは別の章にて触れたい。するとクザビエが今夜"ホワイトナイト"というイベントがあるから行こうと誘ってきた。どうやらモントリオールでの年一のイベントらしい。屋外のプロジェクターでの映像作品や、美術館のホールにパックマンのようなアーケードゲームとDJブースを設置し、クラブ兼ゲームセンターのエリア、街中で空中ターザン、そして1番興味深かったのが“縛りのライブ”である。文字通り複数のペアの片方がもう一人を縛る様を自由に見学できるというものだった。高度な技術な上、普段滅多に見れないものなので1番楽しみにしていた。実際素晴らしかった。縛られたふくよかな女性がなんとも言えない表情で天井からぶらさがっていたり、タトゥーだらけの初老の男性が彼からしたら孫レベルの若い女性に縛られていたり、これから縛られるぞ!とワクワクしてる奇抜なメイクで下着姿の女性もいたりと、非日常空間に感謝した。見ている人も美術館にいるような真剣な眼差しで見ていた。さすがモントリオール、すでにこちらの期待通りのユニークさを見せてくれる。

クザビエ達の家には4日間滞在し、その後別にカウチサーファーの家に移動した。こちらはドム(仮名)、イグニシオ(仮名)、トム(仮名)の3人でシェアハウスをしているところだった。これまたとてもおしゃれな家で、煉瓦の壁、たくさんの植物、そしてドムが日本に来た時に購入したと言うかなり大きめの提灯が廊下を赤く照らしていた。ドムも日本に来た際にカウチサーフィンを利用しており、素晴らしい時間を過ごしたそうだ。滞在二日目、アクシデントが起きた。その日は家と仕事探しを市内でやっていて、夕方ごろに家に戻るとドアにこちら宛に張り紙があった。内容は“突然停電になりパソコンが使えないのでカフェで仕事してる。ここ↓“と矢印の下に手書きで書かれた地図が描かれていた。一瞬どの向きから見始めていいのかわからなかったが、グーグルマップと照らし合わせてそのカフェへ向かった。が、停電はどうやらあの家だけではなかったらしく、大量の人が大きな店内で溢れかえっていた。この中から見つけるのかと思い白目を剥いたがなんとか発見。一体なにが起きたのかと聞くと、突然のパワーダウンらしく、夜ごろには戻るらしいとのことだった。そういえばこのカフェの店内も一切照明が機能していなく、薄暗い。結局その日夜10時ごろに戻ったのだが、日が落ちてからそれまでは蝋燭で過ごしていた。他のみんなも電気のない生活を数時間強いられていたであろう。この家にも4日間お世話になり、その後ホステルへ移動する。しかしこのホステルのせいでホームレスとなるのである、、、

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