ワーホリでホームレス in Canada(モントリオール)

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コラム
第0章 到着
2019年某日、成田から乗り換え用にデトロイトに到着。モントリオールが目的地である。出発時間が近づいているが、搭乗口が何やら騒がしい。
電光掲示板を見ると煌々と”ディレイ”の文字が。
元々の出発時間が22時ごろだったので、モントリオールに着くのは真夜中になるのは確実だった。
到着後は前から連絡を取っていた*カウチサーフィングで見つけた家にお世話になる予定だったが、到着がかなり遅くなることを伝えると、幸い、週末であったため、朝まで飲んでるからいつでもいいよと言ってくれた。
暇を持て余しているとどこからともなく突然”飛行機遅れてますね”と日本語で話しかけられた。顔をあげるとそこには日本人女性がおり、お互いなぜモントリオールに行くのかという会話をした。
どうやら彼女は旦那がオタワにいるらしく、モントリオールからオタワにこの後移動する予定らしかったが、時間も時間だったので明日にしようかと悩んでいるとこだった。
お互い頑張りましょうねと別れをつげ、暫く待って飛行機は飛んだ。
空港で拾ったタクシーに不安になるぐらい短いシンプルな住所を伝え、お支払い時に運転手と若干揉め終え、結局彼らの家に着いたのは2:30ごろだった。
そこの家にはフランス人が3人住んでいて、彼らの友人であり、ワーホリで来ているオージーのカップルと計5人で飲んでいた。
家の中はすごくお洒落で、とても居心地がよかった。
しばらく飲んでいると、近くにイケてるバーがあるので一杯だけ飲みに行こうとなり、氷点下の中、2分ぐらい歩いてそのバーへ。
中は薄暗く、生ピアノが置いてあり、奥にはほぼ真っ暗な照明の部屋にでかいソファーがあった。
テキーラサンライズを注文したのだが、テキーラを切らしているとバーテンダーに言われ、赤ワインにした。金曜の夜にテキーラを切らしているあたり、モントリオールのナイトライフに若干不安を覚えつつ、店内に目をやるとおそらくキッチンのスタッフであろう男性がシェフ着のまま突然ピアノを弾き始めた。自由である。
文字通り一杯だけ飲んで、帰宅へ。オージーのカップルもそのまま帰宅し、ほろ酔いの状態でモントリオール生活が始まった。波乱万丈の幕開けである。

*カウチサーフィング...旅行する際に、旅先で無料で泊めてくれる”ホスト”を探すウェブサイト。無料で泊めてくれる代わりに家事を手伝ったり、互いの旅の経験を語り合ったりする旅行好きの旅行好きのためによるシステム。感覚としてはホストファミリーの家に滞在するようなものだが、主な滞在先は独身の家だったり、若者のシェアハウスでの受け入れが9割を占めている。当方も実際に日本で"ホスト"としてイギリス人とフランス人、オランダ人をこのウェブサイトを通じて泊めたことがある。ガイドブックでは味わえない現地のディープさを体験できるとあって、コロナ禍で一旦消えそうになったが、今も旅人達がこのウェブサイトを通じて支え合っている。
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