ちょっと怖かった体験談2

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毎夜の不可解な訪問者?はそれからも続いていました。
どうしても同じ時刻に目が覚めて…を繰り返してしまい
それうぃ無視したくてもできず、どうやり過ごすべきかを考えていたある夜。
ばさぁ、と何かが羽ばたいている音が耳に飛び込んできました。
驚いて部屋を見渡すと、大きなカラスが天井付近をぐるぐると飛んでいます。
「夜中に鳥って活動するんだっけ?」
「ていうか、こんな大きな鳥がどこから入ってきたの?」
と、驚くと同時に自分だけでは対処できないと思い家族の助けを得ようとしました。
が、どんなに揺さぶっても、大声で叫んでも誰一人起きないのです。
この時はちょっと焦りました。
「どうして誰も起きてくれないのか?」
あまりに起きないので、イライラと恐怖で父を蹴とばしてみたのですが、それでも起きないのです。
カラスは部屋をばたばた音を立てて飛んでいる。
羽音のみならず、羽ばたきの時に起きる風も顔に感じていました。
「とにかく早く部屋から出そう」
これはもう、自分で何とかするしかない!
と気持ちを奮い立たせて、狂ったように飛び回るカラスをよけながら窓を開けました。
ここから出でくれるように誘導すればいい。
そう思って振り向くとカラスの気配が消えていました。
気配どころか、姿が見えません。
ついさっきまで天井近くでばたばた飛び回って騒がしかったのに
部屋はしん…と静まり返っていました。
「今のは何だったんだろう?」
流石にぞっとして、家族を起こそうとしたのですが言葉だけでは信じてもらえないだろう。
飛び回っていたカラスから羽根が落ちているのを見たからそれを拾って見せればいい…と思って探したのですがそれもない。
今まであんなに存在感のあったものが、一瞬で消えてしまったのです。
どうせ起こしても起きやしないだろうな…と思いつつも、再度寝ている祖母を軽くゆすってみたら今度はすぐに目を開けてくれました。
それに安堵して
「部屋にカラス!」
と言うと、はぁ? という表情を浮かべられました(そりゃそうだ)。
起きていた出来事を話しても
「夢でもみたんじゃないの?」
と片づけられてしまったのは言うまでもありません。
(続きます)

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