M1 Mac で仮想マシーンを使う!

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M1 Mac で仮想マシーンを使う!

M1 Mac で動作する仮想マシーンはこれまで限定的でしたが、Parallel がサポートしたバージョンを公式に発表しました。VMWare のサポートも近いようで、本格的に仮想マシーンを M1 Mac でも利用できる環境が整いつつあります。この記事では、Parallel を利用してまずは、Ubuntu の Linux を試してみたので紹介します。


Parallel の準備

Mac で動作する仮想マシーンでは、VMWare と並んで Parallel もよく利用されています。VMWare の M1 Mac サポートも近いようですが、Parallel の方が一足先に M1 Mac で動作する仮想マシーンをリリースしました。

お試し版は、14 日間は無料で試せますので M1 Mac をお持ちの方は試されると良いかと思います。 Parallel のお試し版はこちらからダウンロードできます。

ダウンロードしたファイルをクリックして Mac にインストールします。

インストール後は、ゲスト OS の設定を行います。

Ubuntu

まずは、無料の Ubuntu 20.04 LTS を試してみました。 M1 Mac で使う場合、Ubuntu は「ARM 64 版」をダウンロードする必要があります。

ARM64 版の Ubuntu はこちらのリンクからダウンロードできます。

Parallel では、予めダウンロードしなくても、仮想マシーンの設定画面でインストールしたい Linux の配布パッケージを指定すると、自動的にインストールしてくれます。

インストールは高速で、通常の x86 の PC に Ubuntu をインストールするよりは早く完了します。最初のログインの際にパスワードなどを設定すれば完了です。

Windows10

Windows10 も ARM 版が必要です。Microsoft が Windows Insider で公開しています。マイクロソフトアカウントを持っていれば登録すれば、ダウンロードできます。

Windows の場合は、まずWindows Insider Preview Downloadsから登録して ISO イメージをダウンロードします。

あとは、仮想マシーンの設定画面からダウンロードしたイメージを指定すればインストールできます。仮想マシーンの設定ツールが自動で検出してくれます。ボタンをクリックするとインストールがはじまります。Windows のインストールは Ubuntu のインストールよりは時間がかかります。

インストールが終わると Windows10 が立ち上がります。

アプリのサポート
当たり前ですが、見た目は通常の x86 版の Ubuntu や Windows と変わりません。 基本的には、ARM64 の CPU 用に作られたアプリが必要になりますが、ARM 版の Windows10 は M1 の MacOS 同様に x86 版のアプリを実行できるようになっています。Google の Chrome などは、通常の x86 版をダウンロードをして普通に使えます。

Linux 版の場合は、ARM 版の CPU をサポートしていないアプリも結構あります。自分んでビルドできるアプリの場合は余り問題はないと思いますが、コンパイルされたバイナリ版しかない場合は、サポートされていない物は動作しません。

簡単に試した状態での問題点は、

Windows では日本語環境の一部のファイルのダウンロードがエラーになっています。
Linux ではサウンドの設定が上手くいっていないようです。
が問題のようですが、Linux を開発用途で使う場合にはほぼ問題にはなりません。Windwos で日本語入力がダウンロードがエラーになっている関係で使えませんが、こちらも開発用途の場合はほぼ問題はありません。とりあえずは、日本語入力は Mac 側で行えば良いので実用上は問題なしです。

Parallel の M1 サポートはまだ始まったばかりなので、こうした問題も近いうちに解決されると思います。

まとめ
先週リリースされた Parallel の最新版は M1 Mac もサポートされています。 まずは、お試し版をダウンロードして試してみました。

パフォーマスも良好で、私の M1 Mac は8 GB のメモリですが、開発用途のアプリは特に問題なく使えています。使用している感じでも、x86 の i5(7th Generation)より速く感じます。Windwos の方は余り試していませんが、Linux の方は十分に実用になるレベルで動作します。当初は、仮想マシーンを使う場合 16GB のメモリが必要かと思いましたが、通常の開発用途では、8 GB でも大丈夫なようです。

体験版は 14 日間は無料で使えます。その後は購入することになりますが、Parallel Desktop が 79.99 ドル、プロ番が 1 年のサブスクリプション制で年間 99.99 ドルです。

ゲスト OS と MacOS の切り替えもスムーズで VMWare より使いやすく感じました。

Mac の場合、特にゲスト OS を入れる必要性は少ないのかもしれませんが、Windows や Linux も同じ PC 上で使えると便利です。
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