LinuxのPCをセットアップして1週間経ちました!

記事
IT・テクノロジー

LinuxのPCをセットアップして1週間経ちました!

M1 Mac を購入して開発の主力は Mac を使うようになりました。並行して以前利用していた PC をサブ開発機として使用するために、Windows10 の代わりに Linux(Ubuntu デスクトップ)を入れて1週間実務で実際に使っています。

この記事では、実際に使った感想をまとめてみました。

Windows10 より Mac に近い環境で開発ができます

MacOS は基本的に Unix 系の OS なので、Unix をお手本に作られた Linux と近い物です。したがって、感覚的には Mac に近い形で使う事ができます。コマンドライン(ターミナル)もほぼ、Mac と同じ感覚で使う事ができる点は、Windows とは違います。 Windows でも Git などをインストールすると導入される「GitBash」などは、MacOS や Linux のターミナルに近い物ですが、Windows10 の場合、「PowerShell」が基本的なコマンドラインで、従来からの「コマンドプロンプト」が並行してあるのに加えて、Git や Node.js を入れると別のコマンドラインインターフェースがインストールされるのに比べると、Mac と併用する場合には Linux の方が同じ感覚で使えるところが便利です。

以前も投稿した通り、Web 開発で利用するアプリは同じものを使えるので、

* VSCODE
* Git
* Node.js
を同様に利用しているので開発環境的には全く同じなので、Web 開発するという観点では全く違いは感じられません。強いて上げるのであれば、VSCODE のメニューが Linux 版は Mac 版とは異なります。むしろ、Linux 版は Windows 版の方が近い感じです。ただし、機能的に大きな違いはないので問題ではありません。

Web ブラウザには違いが。。。

Web 開発では主要な Web ブラウザをサポートする必要がある場合が殆どです。これを考えると、世の中で広く使われている Web ブラウザをサポートするためには、Linux 以外に Mac も Windows の PC も必要になります。仮想化技術を使うことを除けば、Edge やエキスプローラの検証には Windows が必要ですし、Safari の検証には Mac が必要になってきます。さらに言えばスマホもということになります。

Linux では、Google の Chrome や Firefox など Linux をサポートしている Web ブラウザのみというのが基本になります。

これは、各 OS でも同じ事が言えるわけですが、当然ですが、Mac や Windows と全く同じというわけには行かない部分になります。

ただし、機能的には、Web アクセスという点では、Google の Chrome や FireFox が使えるので大きな違いはありません。単に検証・テスト時の違いだけで、通常の使用には大きな問題ではありません。

オフイス(Microsoft Office)系のアプリ

Mac や Windows では Microsoft の Office を利用できますが、Linux の場合利用する方法もありますが、代わりのアプリでも余り問題はありません。Ubuntu には LibreOffice というアプリが標準でインストールされていて Microsoft Office のファイルも読めるので実用上は問題がありません。私の場合は、Microsoft の Office よりは、Google Drive と Google ドキュメントなどのオンラインのアプリを使うことの方が多いので、これも Mac や Windows とほぼ変わらない環境で利用できます。

Zoom (オンラインミーティング)

COVID-19(新型コロナウイルス)の関係で、オンラインでのミーティングの機会が増えています。最近は、Zoom を利用する機会が以前に比べて増えました。Linux でも Zoom を利用する事ができます。機能上は大きな違いもなく、Linux からも Zoom の会議に参加することができます。

一つの問題は、明らかに Mac に比べると Linux は不便です。ヘッドセットを直接 PC に接続して使う場合には余り問題ではありませんが、Bluetooth のヘッドセットを使おうとすると少々面倒です。少し古い Windows でも同じ現象がありましたが、デバイスのプロファイルの認識・設定に問題があるようで、そのままでは上手く使えませんでした。 音楽を聞いたり YouTube をみたりする分には問題はないのですが、Zoom を立ち上げると、マイクが上手く認識されない現象が起きる場合が多く、対策として、Bluetooth の管理パッケージ(Blueman)を入れて対処しています。

これで、機能的には Zoom と Bluetooth のヘッドセットの組み合わせで利用が可能です。

Mac と比べて残念なところは、

* 音質がやや悪い
* サウンドの設定(切り替え)を設定画面でする必要がある場合がある
* Apple 以外のデバイス(iPhone/iPad/Mac 以外)と Bluetooth を共有する場合不便
Apple のデバイスの場合、同じ Apple アカウントで設定しているデバイス感の場合、Bluetooth 接続をしたいデバイスで接続するようにすれば、別のデバイスとペアされていても自動的に切り替えてくれます。

しかし、Apple のデバイス以外の機器とペアされている場合は、ペアされているデバイスで接続を切ってから繋ぎ直さないと切り替えができません。これが面倒なので、Apple 以外の機器で使う Bluetooth のデバイスは別のものを用意して使っています。

補足ですが、Windows10 も以前は Bluetooth のヘッドセットを Zoom で使用しようとすると、面倒な部分がありましたが、最新版(20H2)では大分改善されていて使いやすくなっています。デバイス感の接続の切り替えに関しては、Apple のデバイス間の連携のようには行きませんが、普通に使えるようになっていて、Linux よりは使いやすいと思います。以前は色々試した結果面倒なので、暫くワイヤ接続で Zoom を利用していましたが、最近 Windows10 を最新版に入れ替えて試したところ改善されていることがわかりました。

リモートアクセス
サブ機として利用する際に便利なのは、リモートアクセスです。特にディスプレーを接続していなくても、メインの開発機からネットワークを経由してデスクトップにアクセスできるのでディスプレを一々接続し直したり切り替えたりしなくても手軽に利用できるのが便利です。

Windows10 の場合「ホームエディション」では、リモートデスクトップをサポートしていませんので、別途リモートアクセスのアプリを入れたりする必要があります。結局 Linux の場合も、別にモジュール(XRDP)を入れているのですが、これを入れておけば、Windwos10 の PC からも、Mac からも別の Linux の PC からアクセスできるので便利です。

Microsoft が Remote Desktop のアプリを Mac 用、iPhone/iPad 用も配布しているので、iPhone や iPad からでもデスクトップにアクセス可能で便利です。特に最近の iPad は Bluetooth のマウスやキーボードを接続して利用できるので、感覚的にはミニ PC のような感じで利用できるのは魅力です。

外出先から利用したい場合は、ほとんどの家庭のネットワークの場合は、ルーターを介してインターネットに接続している場合が多くリモートデスクトップからのアクセスは難しい部分があります。その場合は、別のアプリ(TeamViewer や Anydesk)などのリモートアクセスアプリを入れると外出先から iPad や PC から家のサブ機にアクセスすることも可能です。

最近はちょっとした打ち合わせでは、PC を持ち歩かない事も多いので、iPad を PC 代わりに使えるのはとても便利です。ちょっとしたアクセスだけならば、PC を持ち歩くより、iPad を利用した方が便利ですし、バッテリーの駆動時間も長く取れます。M1 Mac はほぼ1日充電なしで使える様になったので、その魅力は半減したところもありますが、iPad の場合、Apple Pencil と合わせて手書きのメモも取れることを考えると、外出先での打ち合わせなどはより使いやすい場合がまだまだあります。

まとめ
サブ開発機として、Linux (Ubuntu)をインストールした PC を使い始めましたが、意外に便利に使えています。 Windows10 の PC よりは、メインで利用している Mac に近い感覚で使えるのが助かっています。

開発環境は、ほぼ同じで利用できますし、リモートアクセスなどを設定しておけば、外出先からも利用できるのは助かる場合も多くなっています。以前のテストでもお伝えしていますが、同じ処理をした場合、若干ですが Windows よりは処理時間を短縮できる場合も多く、サブ機の再利用を考えた場合、Linux(Ubuntu)の利用は良いと思います。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す