Firebaseを活用したもっと手軽なホスティング

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Firebaseを活用したもっと手軽なホスティング

Firebase の提供するホスティング機能はとても手軽で便利です。設定も慣れてしまえば簡単です。シンプルなサイトならば作り始めたその日にインターネットに公開することも可能です。

必要な手順もシンプルで大きく分けると以下の3ステップです。

* Firebase のプロジェクトの作成
* 公開するプロジェクトフォルダの初期化
* 公開の手続き
もちろん、公開する Web サイトの中身を作る作業は必要ですが、Firebase 側の作業はこの3ステップで完了です。簡単ですよね!?

実は Firebase にはもう一つ Web サイトをホスティングする方法があります。

この記事は、一番簡単な Firebase を利用した Web ホスティングをご紹介します!

LP(ランディンングページ)のホスティングを考える

おそらく、「Web サイト」を作る場合は、通常の Firebase のホスティング機能を利用する方が便利です。サイトのページ数が多くて、色々なプログラムを Web ブラウザで動かして実現するようなサービスの場合は、Firebase のプロジェクトを作って普通にホスティングの機能を利用する方が、サイトの管理もしやすいので他の方法を探す必要はあまりありません。

Web ホスティングを利用するもう一つのケースは LP(ランディングページ)を作成する場合です。 ランディングページの利用用途は色々ありますが、ビジネスで人を集めたり、特定の商品の宣伝・販売を行う場合によく使われます。

基本的に、1ページだけで構成されていて、販売や会員登録などを促したい場合に、使われます。 直接そのページの URL を指定してアクセスするケースは少なくなっていて、ほとんどの場合は LP(ランディングページ)へのリンクを別の場所に作ってランディングページに人を集めて、集客や販売に繋げるために利用します。

このような1ページで構成されるページの場合は、Firebase のホスティング機能を使うにはちょっと大掛かりな感じがします。もちろん、Firebase のホスティングの公開用のフォルダ(通常は「public」)に複数のページを置いて運用するという方法もありますが、実は Firebase を利用してもっと手軽にホスティングをする方法があります。

Firebase のストレージ機能を使って LP をホスティングできる!

Firebase を利用したもっと手軽な方法とは、Firebase のストレージ機能を利用する事です。 LP(ランディングページ)の HTML ファイルを Firebase のストレージバケット(Backet)にアップロードするという方法です。

Firebase のストレージにアップロードされたファイルはアクセスのための URL を持つことができるので、この URL を取得して SNS やメルマガ、ブログなどからリンクを張って LP(ランディングページ)に集客します。

写真などのイメージが必要な場合は、写真などのイメージも Firebase のストレージにアップロードしておいて、HTML からリンクを呼び出せば簡単にページ内に取り込むことも可能です。

Firebase のストレージの本来の利用の仕方とは少し違いますが、LP(ランディングページ)をホスティングするにはとても便利な方法です。

URL がハッシュ化された文字列を含んでいるため、手でタイプして URL を入力する場合には不便ですが、別のサイトにリンクを埋め込んでアクセスを促すスタイルで運用する場合には殆ど問題にはなりません。

制限はありますが、管理は簡単です!

もちろん、不便な点や制限はあります。例えば、独自に取得したドメインを使うことができなかったりします。しかし、特別なアプリを開発しないでも、Firebase コンソールから LP(ランディングページ)のファイルをアップロードするだけで公開可能なので手軽に利用できるのは大きな魅力です。

ハッシュ化された文字列を含む特殊な URL になるため、上手く管理用の Web サービスを実装すれば、LP(ランディングページ)専用のホスティングサービスにすることも簡単にできます。

Firebase コンソールから LP(ランディングページ)を公開する手順は以下の通りです

* Firebase コンソールからプロジェクトを選択
* ストレージを選択
* アップロードするフォルダを選択してファイルをアップロード
* アップロードしたファイルをクリックすれば URL が取得できます
これだけです!簡単ですよね!?

管理用のアプリを作る場合は、同じ事を Firebase の API に合わせてプログラムで書けば良いだけです。

LP のホスティングサービス

期間限定で LP(ランディングページ)のホスティングを提供する Web サービスも Firebase の他の機能と組み合わせると簡単に作れます。 コンセプトは

* Firebase のログイン機能(Authentication)を利用して利用者を特定
* UID などを元にして Firebase のストレージに利用者ごとのフォルダを作成
* Firebase のデータベース(Cloud Firestore)にフォルダ情報を入れてファイルを管理
あとは、ファイルのアップロードや一覧表示、削除の機能を実装すれば、LP(ランディングページ)ホスティングサービスは完成です。

プログラム自体はとても簡単なプログラムで LP(ランディングページ)のホスティングサービスが作れます。

まとめ
Firebase のストレージ機能を上手く利用すると、LP(ランディングページ)のような1ページのみのホスティングを簡単に実現する事ができます。1ページで構成される LP(ランディングページ)のホスティングの場合、通常の Firebase のホスティング機能を利用するよりは簡単で特別なアプリを作る事なく実現することも可能です。

インターネットを利用したビジネスの場合、LP(ランディングページ)を利用する機会は結構多いので、こうしたサービスを実装して提供するだけでも、ビジネスとして成り立ちます。

通常の Firebase とは少し異なる利用の例として、LP(ランディングページ)のホスティングを紹介してきましたが、如何でしたか?是非試してみてください!
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