FT8をWindows10でやってみる!

記事
IT・テクノロジー

FT8をWindows10でやってみる!

Raspberry Pi での FT8 の設定は上手くいっていないので、まずは Windows10 上で先に試してみてみました。この記事では、Windows での FT8 をモニタするための設定を紹介していきます。


Windows で必要なアプリ
Raspberry Pi 上で SDRPlay を実行する場合には、CubicSDR などの SDR の処理を行うアプリと、デジタルパケットのデータを処理する WSJT-X のアプリが必要です。さらに、これらのアプリを接続するためのアプリが必要になります。Raspberry Pi 上での設定はこのアプリの接続がうまくいかず、現状では私の環境では上手く行っていません。

Windows の場合にも同様の機能のアプリが必要になります。 SDR の処理を行うアプリは、SDRPlay の提供元が、「SDRuno」と言うアプリを提供していますのでそれを利用します。デジタルパケットのデータ処理は、Raspberry Pi 上で利用しているのと同じ WSJT-X の Windows 版を利用します。

あとは、これらのアプリを利用するための仮想ケーブルのソフトウエアです。

インストールは簡単
Linux の場合も、予めコンパイルされたパッケージもありますが、必要に応じて自分でコンパイルする必要が多くなります。そう考えるとハードルが少し高いと言えます。一方で Windows の場合には、事前にコンパイルされたインストールパッケージが利用できます。従ってインストール自体は通常のアプリと同じ要領で可能です。そう言う意味では、Raspberry Pi で設定するよりはハードルが低いと言えます。

仮想ケーブルと、仮想ケーブルを利用するための仮想シリアルポートのエミュレーションソフトも簡単にインストールができます。


シリアルポートのエミュレーションアプリは、VSPE を利用します。ダウンロードはこちらからできます。仮想ケーブルのアプリは、VB-AUDIO と言うソフトを利用します。

いずれも、インストーラが準備されているので、インストールは簡単です。

実際にやってみると
SDRuno は以前利用したことがあるのでスムーズにインストールできました。 WSJT-X も Raspberry Pi とほぼ同じインターフェースです。シリアルポートのエミュレータと仮想ケーブルのアプリも簡単で、インストール自体は、1 時間もかからないで完了できます。Raspberry Pi に比べるととても簡単で短時間でできます。

あとは、設定ですが、シリアルポートのエミュレータ(VSPE)で接続する仮想シリアルポートを指定してソフトウエア上で接続(ペアリング)します。英語の手順をまとめたものに従って COM5 と COM6 を使用してペアしました。


あとは、SDRUno を立ち上げて、オーディオの出力先とデータレートを指定します。あとは、WSJT-X から周波数などの設定のコントロールができる様に指定します。WSJT-X の方でも、オーディオの入出力のポートも指定します。WSJX-T では、受信機の設定も必要です。インターネットの情報をみると、Kenwood TS-480 を仮に指定して設定すれば良い様です。

これで、上手く繋がって Windows10 上で必要なソフトウエアができました。

デジタルモードをモニタしてみる
設定ができたとろで、FT8 を実際にモニタしてみました。 FT8 で運用されている周波数は基本的に決められています。今回は、20m バンド(14.074MHz)をモニタしてみました。 受信機には SDRPlay を利用して、簡易型のワイヤーアンテナを利用してモニタしたところ幾つかの通信を拾うことができました。

デジタルモードの利点は微弱な信号でも拾えて、小電力や簡易型のアンテナでも遠方との通信が可能になるメリットがあります。通常の通話による通信では条件が良くないとなかなか難しいですが、デジタルモードの場合は、条件が悪くても出来るところが魅力です。

以前はこうした用途には電信(CW)が利用されていましたが、現在はデジタルモードの方が手軽に出来るので多くの方が楽しんでいる様です。

まとめ
Raspberry Pi を利用しての FT8 の設定が思うように進んでいないので、まずは、FT8 の体験をすることを優先してまずは、代わりに Windows10 を利用して設定を行ってみました。設定の要領は基本的に Raspberry Pi とほぼ同じで、利用するアプリは多少違いますが、利用者も多い分、設定もスムーズで上手く、FT8 のモニタをすることができました。

簡単な、設備でも遠方の局都の更新が可能なので面白い方法だと思います。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す